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Virtru、データ中心のセキュリティ標準推進のために5,000万ドルの投資を確保

米ワシントンD.C.に拠点を置くデータセキュリティ企業Virtruは、米国の防衛・情報機関でも採用されている技術を開発しており、人工知能の導入が進む時代において機密情報を保護する新たな方法を模索する組織の間で、5,000万ドルの資金調達を実施しました。

このシリーズDラウンドは、投資会社ICONIQが主導し、Bessemer Venture Partners、Foundry、The Chertoff Groupが参加しました。これにより、同社の評価額は2倍の5億ドルとなりました。この資金調達は、組織やシステム間を移動する情報を保護できるデータ保護ソリューションへの需要の高まりを反映しています。

Virtruの技術は、Trusted Data Format(TDF)というオープン標準に基づいており、従来の境界型防御に頼るのではなく、セキュリティ制御をデータファイル自体に直接埋め込むものです。同社が「マイクロセキュリティ」と呼ぶこのアプローチにより、データはインターネット上をどこに移動しても追加の保護が施されます。

TDF標準は、Virtruの共同創業者ウィル・アッカーリーが国家安全保障局(NSA)在籍時に開発したものであり、同社によると、現在では米国および同盟国の国防・情報任務のデータ保護標準として採用されています。

現在、JPMorgan Chase、Capital One、Equifaxといった大手金融機関や、Salesforce、米国国防総省などのテクノロジー企業を含む6,000以上の組織がVirtruのプラットフォームを利用しています。

この資金調達は、AIシステムによって異なるプラットフォームや境界を越えて膨大なデータが処理・分析される中、組織が新たなセキュリティ課題に直面しているタイミングで行われました。

現在のデータセキュリティ手法は、組織内のシステムでデータを保護する内部制御と、利便性のためにしばしばセキュリティを犠牲にする外部共有ツールの2つに大別されます。Virtruのアプローチは、セキュリティをデータファイル自体に直接埋め込むことで、このギャップを埋めようとしています。

「きめ細かなポリシー制御とリアルタイム保護を組み合わせたデータセキュリティプラットフォームへの進化は、組織がデータ中心のセキュリティに取り組む方法に根本的な変化をもたらします」と、Gartnerのシニアプリンシパルアナリストであるアンドリュー・ベイルズ氏は述べています。「市場は明らかに、データ自体とともに移動する持続的な保護を提供するソリューションへと向かっています。」

同社は今回の資金を、TDF標準のグローバルな普及促進、AIや分析ワークフロー向けの保護拡大、防衛や重要インフラ顧客向けソリューションの拡大に活用する計画です。

「これはVirtruだけでなく、グローバルなセキュリティアーキテクチャにとっても重要な瞬間です」と、CEO兼共同創業者のジョン・アッカーリー氏は述べています。「創業当初からVirtruの使命は、データがどこに移動しても常にあなたの管理下にあることを保証し、その価値を最大限に引き出すことでした。AIはビジネスワークフローに大きな変革をもたらし、データがあらゆる境界を越えてシームレスに移動するための、より精密でデータ中心のセキュリティの必要性を飛躍的に高めています。今回の資金調達は、Virtruのさらなる成長と、TDFをデータ中心のセキュリティのためのオープンプラットフォームとして確立するための重要な節目となります。」

翻訳元: https://cyberscoop.com/virtru-series-d-50-million-trusted-data-format/

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