ハッサン上院議員、Starlinkを悪用する詐欺師についてSpaceXに説明を求める

SpaceXは、同社のStarlinkインターネットサービスを悪用する詐欺師に対して強力な対策を講じる時だと、マギー・ハッサン上院議員が月曜日にイーロン・マスクCEO宛ての書簡で述べました。

ニューハンプシャー州選出の民主党議員であるハッサン氏は、過去2年間にわたり、東南アジアの一部の詐欺師が米国市民から数十億ドルをだまし取る際に、Starlinkの国内通信網から独立した分散型構造や、移動中でも利用できる特性を利用しているという証拠が蓄積されていると指摘しました。

報道機関や政府関係者は、主に東南アジアに集中する詐欺拠点でStarlink機器を発見しており、国連薬物犯罪事務所が昨年秋に発表した報告書でもこの傾向が強調されています。

「SpaceXはさまざまな状況下でStarlinkデバイスの調査と無効化を行っていると述べていますが、東南アジア発の詐欺にStarlinkが利用されていることを公に認めたり、それに対して同社が取った対応について公に議論したりはしていないようです」と、ハッサン氏は書簡で述べました。「しかし、ミャンマー、タイ、カンボジア、ラオスの詐欺ネットワークは、SpaceXが不正行為に対してサービスを停止できる規約があるにもかかわらず、Starlinkの利用を続けているようです。」

詐欺拠点は、ここ数ヶ月で東南アジア各国政府や非営利団体から注目が高まっていますが、取り締まりが業界の進化に追いついていない兆候も見られます。

人権団体は先週、タイが詐欺師の活動を妨害するためにインターネットケーブルを切断し始めて以来、詐欺師によるStarlinkの利用が2倍以上に増加したというデータを報告しました。

SpaceXは月曜日、コメントの要請にすぐには応じず、また東南アジアの詐欺師によるStarlink利用について過去のメディアからの質問にも回答していません。

ハッサン氏は、SpaceXが詐欺師によるStarlinkの利用を把握していたかどうか、もし把握していたならそれをいつ知ったのか、Starlinkデバイスの調査や利用制限に関する方針、この問題に関して法執行機関とどのように協力しているかなどについて知りたいとしています。彼女は上院国土安全保障・政府問題委員会のメンバーです。

今年SpaceXが受けているサイバーセキュリティ関連の注目の多くは、特にホワイトハウスのセキュリティ専門家がStarlink導入のセキュリティリスクを警告し、ドナルド・トランプ大統領が同サービスの継続利用を表明した後、主にサイバー攻撃の潜在的な標的としてのものです。

SpaceXは、別の種類のStarlink関連詐欺に特化したウェブページを設けています。