Microsoftは、7月のWindows Server 2019セキュリティ更新プログラムのインストール後にクラスターサービスやVMの再起動問題を引き起こす既知の問題を解決しました。
同社は3週間前、BleepingComputerが確認した非公開のアドバイザリでこのバグを認識し、企業に対してクラスターの問題を緩和するためにサポートへ連絡するよう呼びかけていました。
当時Redmond（Microsoft）は、クラスターの運用に不可欠なシステムコンポーネントであるクラスターサービスが、7月8日にリリースされたKB5062557アップデートのインストール後に正常に機能しなくなる可能性があると説明していました。また、一部のノードはクラスターへの再参加を試みた際に失敗し、BitLocker Windowsセキュリティ機能が有効化されたクラスター共有ボリューム（CSV）ドライブ上でエラーが発生する場合もあるとしています。
「7月のWindowsセキュリティ更新プログラムをインストールした後、Windows Server 2019上のクラスターサービスが繰り返し停止および再起動し、ノードがクラスターへの再参加に失敗したり、隔離状態に入ったり、仮想マシンが複数回再起動したり、イベントログ内で頻繁にイベントID 7031エラーが発生する可能性があります」とMicrosoftは述べています。
「この問題の管理や緩和策の適用について支援が必要な場合は、Microsoftのビジネスサポートまでご連絡ください。」
Microsoftは現在、この既知の問題を修正し、さらに他の重要な改善やバグ修正も含む2025年8月のKB5063877累積更新プログラムをWindows Server 2019向けにリリースしました。
影響を受けるシステムにインストールするには、管理者はまずKB5005112サービススタック更新プログラムを適用し、その後Windows Update、Microsoft Updateカタログ、またはWindows Server Update Services（WSUS）を通じてKB5063877をインストールする必要があります。
水曜日、Microsoftは広範囲に及ぶWSUSの問題を解決し、これにより組織がWindows 11 24H2デバイスに2025年8月のKB5063878累積更新プログラムを展開できない状況が解消されました。
先月も、Microsoftは別のWSUSのバグに対処し、Microsoft Updateの同期問題により最新のWindows更新プログラムを展開できなくなっていた組織の問題を修正しました。
さらに、2024年7月の累積更新プログラムでは、2025年6月のセキュリティ更新プログラムによって引き起こされた問題が修正され、一部のWindows ServerシステムでDHCPサービスがフリーズする現象が解消されました。
