セキュリティおよびアプリケーションデリバリーソリューションプロバイダーのF5は、木曜日にAIセキュリティ企業CalypsoAIを1億8,000万ドルで買収する計画を発表しました。
CalypsoAIは、エージェンティック・レッドチーミング、リアルタイム防御、および自動セキュリティ強制を活用し、AIの推論時(すなわちAIがライブで稼働している状態)におけるセキュリティを確保するためのプラットフォームを開発しています。
具体的には、CalypsoAIのプラットフォームは、プロンプトインジェクションやジェイルブレイクに対する適応型保護を提供し、同時にAIシステムからの機密データ漏洩を検知・防止することが可能です。
F5は、これらの機能を自社のアプリケーションデリバリー&セキュリティプラットフォーム(ADSP)に統合する予定です。
アイルランドとアメリカに拠点を置くCalypsoAIの全株式は、主に現金でF5により1億8,000万ドルで取得されます。この取引は今月中に完了する見込みです。CalypsoAIは買収前に4,000万ドル以上を調達していました。
「企業はAIを迅速に導入したいと考えていますが、データ漏洩や安全でない出力、コンプライアンス違反のリスクは抑えたいと考えています」と、CalypsoAIのCEOであるDonnchadh Casey氏は述べています。
「私たちの顧客は、AIシステムを大規模にストレステストし、モデルの変化に応じて適応する推論レイヤーのガードレールを設定し、AI資産全体の可視性と監査性を得るために私たちを頼りにしています。F5とCalypsoAIは、単なる足し算以上の存在です。高性能なアプリケーションデリバリーとAIセキュリティにより、リスクを増やすことなく、企業がより速くイノベーションを実現できるようにします」とCasey氏は付け加えました。
F5は今年、MantisNet、Fletch、LeakSignalなど、他にも複数の企業買収を発表しています。
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翻訳元: https://www.securityweek.com/f5-to-acquire-calypsoai-for-180-million/