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英国の税務当局をフィッシングしたとして13人のルーマニア人が逮捕

英国の税務当局(国王陛下の歳入関税庁、HMRC)は、2022年にNHS(国民保健サービス)とTVライセンスに次いで、英国政府機関の中で3番目に偽装された機関でした。

2025年6月初旬、HMRCは英国政府の財務委員会に対し、フィッシングによる大規模な損失について報告しました。その後、委員会はツイートで「本日、HMRCの職員から、10万人のHMRC顧客がフィッシング詐欺の被害に遭い、納税者に4,700万ポンドの損失が発生したと報告を受けました」と述べました。

別件として、2025年7月10日付でmynewsdeskを通じて発表されたプレスリリースで、HMRCは「フィッシング攻撃の捜査で14人を逮捕」と発表しました。23歳から53歳までの男女13人が、ルーマニア警察によってルーマニアで逮捕されました。14人目はおそらくイギリス人で、イギリスのプレストンで逮捕されました。

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ルーマニア警察がHMRCと共同で税務詐欺捜査を行う中、逮捕作戦で物件を捜索している様子。

HMRCの捜査官は、イルフォフ、ジュルジュ、カララシ各県で100人以上のルーマニア警察官と共に、13人のルーマニア人容疑者を逮捕しました。

プレストンとルーマニアでの逮捕は、HMRCに対する詐欺およびそのタイミング以外に関連性はなさそうです。というのも、HMRCは「14人目の男性はプレストンで別の捜査により逮捕された」とも述べているからです。

HMRCの詐欺捜査部門の責任者であるサイモン・グランウェル氏は、「現在も複数の刑事捜査が進行中であり、ルーマニアのパートナーの協力に感謝しています」とコメントしています。この捜査の完了は、HMRCが他のフィッシングキャンペーンにも積極的に対処しており、今後も他のフィッシャーに対する更なる作戦が行われる可能性を示唆しています。

今回のケースでは、ブカレスト控訴裁判所付検察庁、HMRC、英国クラウン検察局(CPS)を組み合わせたルーマニア・英国の合同捜査チームが設立されました。

ルーマニアを拠点としたフィッシングキャンペーンについての具体的な詳細は発表されていませんが、一般的なコメントとして「組織犯罪グループがデータを盗み、それを使って不正なPAYE(英国の給与天引き税、米国の給与税源泉徴収に類似)請求やVAT還付、児童手当の支払い請求を行ったと疑われている」とされており、ルーマニア人は「ルーマニア警察経済犯罪捜査局によって、コンピュータ詐欺、マネーロンダリング、違法なコンピュータシステムへのアクセスの容疑で逮捕された」とされています。

そしてもちろん、「本日の逮捕作戦についてこれ以上の詳細は提供できません」というお決まりのコメントもあります。一方、HMRCは、フィッシャーが被害者からではなくHMRCから金銭を盗んだこと、被害を受けた顧客には通知済みであること、アカウントをロックし、今後の不正アクセスを防ぐためにログイン認証情報(Government GatewayのユーザーIDとパスワード)を削除したこと、そして今回のフィッシング攻撃はHMRC自体へのサイバー攻撃を伴っていなかったことを確認しています。

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翻訳元: https://www.securityweek.com/thirteen-romanians-arrested-for-phishing-the-uks-tax-service/

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