カナダ政府、中国企業ハイクビジョンを禁止

出典：JHVEPhoto（Alamy Stock Photoより）

ニュース速報

カナダ政府は、ハイクビジョン・カナダ社に対し、国内でのすべての事業活動を停止し、カナダでの事業を閉鎖するよう命じました。

このニュースは、投資カナダ法に基づく同社の国家安全保障審査の結果を受けたもので、カナダの産業大臣であるメラニー・ジョリー氏によると、「ハイクビジョン・カナダ社のカナダ国内での事業継続は、カナダの国家安全保障を損なうと判断した」とのことです。

ハイクビジョン（杭州海康威視数字技術股份有限公司）は、中国の映像監視機器メーカーおよびサプライヤーです。同社が国家安全保障上のリスクで非難されたのは今回が初めてではありません。今年初めには、他の中国企業8社とともに、米国連邦通信委員会（FCC）の「カバードリスト」に追加され、同社の機器やサービスが米国の国家安全保障に「容認できないリスク」をもたらすと判断されました。

ジョリー氏は、カナダによる禁止措置に関する声明の中で、政府の判断は「カナダの安全保障・情報機関が提供した情報と証拠を評価する複数段階の審査の結果である」と述べています。

「投資カナダ法に基づく今回の国家安全保障審査の範囲は、カナダ国外におけるハイクビジョンの関連会社の事業には及びません」とジョリー氏はXに投稿した声明で述べました。「しかし、すべてのカナダ国民がこの決定に留意し、それぞれが適切に判断されることを強く推奨します。」

さらにカナダ政府は、政府省庁、機関、クラウンコーポレーションにおけるハイクビジョン製品の購入や使用も禁止し、今後ハイクビジョン製品が使用されないよう、既存製品の見直しも進めています。

ケベック州は2023年末に、公共施設でのハイクビジョン製品の使用を最初に禁止しました。