サイバーセキュリティのスタートアップであるEmpirical Securityは本日、AIを活用した脆弱性管理プラットフォームのために1,200万ドルのシード資金を調達し、ステルスモードからの公開を発表しました。
この資金調達ラウンドはCostanoa Venturesが主導し、DNX Ventures、Sixty Degree Capital、HPA、そして複数のエンジェル投資家が追加支援を行いました。
2024年に設立されたシカゴ拠点のEmpiricalは、組織が脆弱性の悪用から自社環境を守るために、グローバルおよびカスタムのデータ駆動型AIモデルの構築とトレーニングを行っています。
Empiricalは、組織ごとの独自のデータ、システム、技術スタックの組み合わせを活用し、その企業に合わせたローカルAIモデルを作成します。
同社はデュアルモデルアーキテクチャを提供しており、グローバルモデルはインターネット規模のデータセットから収集したインテリジェンスを活用して新たな攻撃を予測し、ローカルモデルはそのインテリジェンスを顧客固有のインフラ、運用、脅威プロファイルに適応させます。
新たな資金調達に加え、EmpiricalはKenna Securityの共同創業者であるEd Bellis氏が最高経営責任者(CEO)として同社に加わることを発表しました。Empiricalの共同創業者であるMichael Roytman氏とJay Jacobs氏もKennaに在籍しており、Kennaは2021年にCiscoに買収されました。
Jacobs氏とRoytman氏は、Empiricalが提供するオープンソースの予測システムであるExploit Prediction Scoring System(EPSS)の開発者の一人でもあり、これはソフトウェアの脆弱性が攻撃で悪用される可能性を推定します。
「今日のサイバー攻撃はAIとあなた自身のインフラを使ってカスタム構築されています。汎用的な一律モデルで防御するのは出発点に過ぎません。自社のデータと環境でトレーニングされたカスタムかつローカルなモデルだけが、そのギャップを埋めることができるのです」と、EmpiricalのCTOを務めるRoytman氏は述べています。
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