ユーロポール、Qilinランサムウェアの報奨金は偽物と発表

ユーロポールは、Qilinランサムウェアグループの2名のメンバーに関する情報提供に対して提示された報奨金が偽物であると発表しました。

複数のニュースサイトが、ユーロポールがランサムウェア集団の「2人の主要管理者」に関する情報に対して最大5万ドルの報奨金を提供していると、ここ数日報じました。

このメッセージは、ユーロポールが運営するTelegramチャンネルに投稿されたとされ、容疑者はオンライン上でHaiseとXORacleとして知られ、アフィリエイトの調整や恐喝活動の監督を行っていると述べられています。

ユーロポールはSecurityWeekに対し、これは「詐欺」であり、そのメッセージは法執行機関から発信されたものではないと述べました。

ユーロポールはInstagram、LinkedIn、X、Bluesky、YouTube、Facebookに公式アカウントを持っていますが、Telegramチャンネルはありません。

Qilin（別名Agenda）は、2022年から活動している非常に活発なランサムウェアグループです。今年、このサイバー犯罪者グループは、リークサイト上で400以上の被害者を名指ししており、その中にはLee Enterprisesも含まれています。

最近の被害者の一つは製薬会社Inotivで、今週当局にランサムウェア攻撃について報告しました。Inotivは攻撃の背後に誰がいるかについて情報を共有していませんが、Qilinは自社のウェブサイトで同社を名指しし、176GBのデータを盗んだと主張しています。

サイバー犯罪グループが競合他社について虚偽の主張をすることは珍しくありません。偽の発表は、グループが競合他社の評判を傷つけたり、競合他社のアフィリエイトを奪ったりするのに役立ちます。このような戦術は、標的となったグループ内に不信感や疑心暗鬼を生じさせるためにも使われます。