Varonisは、AI駆動型のメールセキュリティ企業であるSlashNextを最大1億5,000万ドルで買収しました。これは、攻撃と防御の両方における人工知能の役割が高まっていることを反映しています。
火曜日に発表されたこの買収により、Varonisのデータ中心のセキュリティと脅威検知への注力と、SlashNextのメールやコラボレーションプラットフォーム全体でのフィッシングやソーシャルエンジニアリング攻撃をブロックする技術が組み合わさります。両社は、サイバー犯罪者がAIを活用して、従来のメールを超えたSlack、Microsoft Teams、WhatsApp、Zoomなどのチャネルで被害者を狙うなど、急速に進化する脅威環境を指摘しています。
FireEyeのマルウェア検知システムに携わったAtif Mushtaqによって設立されたSlashNextは、予測AIモデルを用いてソーシャルエンジニアリングによる脅威を特定、除去、ブロックします。同社の技術は、コンピュータビジョン、自然言語処理、仮想ブラウザを活用して、侵害の兆候を特定します。
独立したテストにより、SlashNextの検知率は業界トップクラスであることが示されています。サイバーセキュリティツールを評価するTolly Groupは、SlashNextが全体で99%の検知精度、ビジネスメール詐欺(BEC)およびQRコード攻撃に対しては100%の検知率を達成したと報告しています。
Varonisは2013年からリアルタイムのデータ脅威検知に注力してきました。以来、同社のセキュリティポートフォリオは、ユーザーおよびエンティティ行動分析、インシデント対応、そしてランサムウェア事案に対して30分のサービスレベル契約を持つマネージドデータ検知・対応(MDDR)サービスなどに拡大しています。同社は、顧客に対して1日平均5件のサイバー攻撃を未然に防いでいると主張しています。
Varonisの共同創業者でCEOのYaki Faitelsonは、この買収を「当社プラットフォームの自然な進化」と表現しました。「メール、アイデンティティ、データをつなぐことで、MDDRサービスの価値を飛躍的に高め、多くのデータ侵害が始まる受信箱で脅威を阻止する手助けができるでしょう」と、プレスリリースで述べています。
SlashNextの買収は、Varonisにとって今年2件目の買収となります。3月には、データベースアクティビティ監視を専門とするCyralを買収しています。
翻訳元: https://cyberscoop.com/varonis-slashnext-acquisition-ai-email-security/