イスラエルのベンチャーキャピタルファンドGlilot Capitalは水曜日、サイバーセキュリティ、AI、エンタープライズソフトウェアを構築するスタートアップへの支援拡大のため、5億ドルを調達したと発表しました。
主に米国、ヨーロッパ、イスラエルの大手金融機関から調達されたこの新たな資本により、Glilotの運用資産は10億ドルを超え、Glilot SeedおよびGlilot Plusプログラムを通じて展開されます。
Glilotは2011年に設立され、これまでに22件のイグジットを達成し、トップクラスのベンチャーキャピタル企業の一つとなっています。その投資先には、At-Bay(サイバー保険)、Cider Security(Palo Alto Networksによる買収)、CyberX(Microsoftによる買収)、IntSights(Rapid7による買収)、Noma Security(AIセキュリティ)などがあります。
「これらの成果は、Glilotが市場を定義するスタートアップを早期に見極め、成長を加速させるために必要なリソースと戦略的なつながりを提供できる能力を示しています」と、Glilot共同創業者兼マネージングパートナーのKobi Samboursky氏は述べています。
Glilotはスタートアップへの資金提供だけでなく、初期段階の企業とFortune 1000企業をつなげることで、彼らの市場参入戦略の加速を支援し、業界に関する深い専門知識も提供しています。
Glilotは、世界的なVC(ベンチャーキャピタル)による資金調達が鈍化している中でも、サイバーセキュリティとAIは、セキュリティリスクの増大と企業によるAIの広範な導入を背景に、依然として強い分野であると考えています。
この新たな資金調達は、Glilotが経験豊富なシニアファイナンシャルエグゼクティブであるRinat Remler氏を5人目のパートナーに任命したタイミングと重なります。彼女はJerusalem Venture Partnersのパートナーでもあり、Glilotのグローバル展開の加速とポートフォリオ支援の強化を担当します。
「Rinatは深いオペレーションの専門知識と、創業者と共にグローバルに成長させてきた実績を持っています。彼女の参加により、起業家のあらゆる段階で実践的なサポートを提供する当社の能力がさらに強化されます」と、共同創業者兼マネージングパートナーのArik Kleinstein氏は述べています。
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翻訳元: https://www.securityweek.com/israeli-cyber-fund-glilot-capital-raises-500-million/