ネブラスカ州の男性が、クラウドコンピューティングプロバイダーから350万ドル以上をだまし取り、約100万ドル相当の暗号通貨をマイニングした罪で懲役1年の判決を受けました。
チャールズ・O・パークス3世（別名「CP3O」）は、4月に電信詐欺、マネーロンダリング、不法な金融取引の罪で逮捕・起訴されました。彼は、クリプトジャッキングのために2社からクラウドコンピューティングの利用時間を借り、350万ドルの請求書を支払わなかったことを認めた後、12月には最長20年の懲役刑に直面していました。
司法省は2社の名前を明かしていませんが、裁判資料によると、1社はワシントン州レドモンド、もう1社はワシントン州シアトルに本社があり、マイクロソフトとアマゾンが拠点を置いています。
起訴状によると、パークスは「CP3O LLC」や「MultiMillionaire LLC」など自身が管理する複数の偽名や法人を使い、複数のクラウドサービスプロバイダーにアカウントを作成。2021年1月から2021年8月までの間、支払いをせずに「莫大な量」のコンピューティングパワーとストレージにアクセスしていました。
彼はこれらのリソースを使ってMonero（XMR）、Ether（ETH）、Litecoin（LTC）など様々な暗号通貨をマイニングし、クラウドプロバイダーを欺いて「高レベル」のサービス提供や請求の猶予を受け、未払い残高や不審なデータ使用についての問い合わせもかわしていました。
「パークスはあるプロバイダーに対し、『メディア、テクノロジー、ビジネス戦略に特化したグローバルなオンライン研修会社を構築している』と説明し、『同時に1万人の学生にサービスを提供することが目標だ』と述べていました」と司法省は金曜日のプレスリリースで述べています。
パークスは違法に得た暗号通貨の収益を、複数の暗号通貨取引所、オンライン決済サービス、ニューヨーク市のNFT（非代替性トークン）マーケットプレイス、さらに銀行口座を利用して資金の出所を隠しながら洗浄していました。
すべての暗号通貨を現金化した後、彼は高級メルセデス・ベンツS AMGや宝石、ファーストクラスの旅行費用など、さまざまな贅沢品を購入しました。
「パークスは自身の利益を自慢し、暗号通貨インフルエンサーとしての信頼を得ようとしていました。2022年9月に自身のYouTubeチャンネルにアップロードした動画では、『マルチミリオネア・メンタリティ』と呼ぶ成功の秘訣を共有していると主張していました」と司法省は述べています。
「パークスは自らをイノベーターや思想的リーダーと称していましたが、結局のところ、彼はただの詐欺師であり、すぐに金持ちになる秘訣は嘘と盗みだったのです」とノセラ米国連邦検事は付け加えました。
