アボット、がん診断システムへの不正アクセスを確認

アボット・ラボラトリーズ(Abbott Laboratories)は、がん診断(Cancer Diagnostics)事業部門内の限られた社内システムへの不正アクセスを伴うサイバーセキュリティインシデントについて調査を行っていることを明らかにしました。

この医療大手企業は今週、この侵害を確認し、インシデントは特定の事業部門に限定されており、会社全体の業務には支障が出ていないと強調しています。不正アクセスの影響を受けたのは、がん診断部門に関連する社内システムのみだとしています。

同社は、今回のインシデントが事業運営、製品供給、製造・検査業務、また患者へのサービス提供能力には影響を及ぼしていないことを明言しています。

アボットはまた、他の事業部門、拠点、システムはこの侵入の影響を一切受けていないと強調しました。特筆すべき点として、アボットはExact Sciences社から引き継いだレガシーシステムはアボット自体のインフラとは独立して稼働しており、これらのプラットフォームは今回のインシデントの影響を受けていないと明確にしています。

この点は、アボットのがん診断事業がExact Sciencesとの過去の統合作業に関連する腫瘍学検査技術を含んでいることを踏まえると重要であり、同社は両者の環境を明確に区別したいという意向を示しています。

アボットは、侵入を検知した際に迅速に状況の封じ込めに動いたとしています。同社は主要なサードパーティのサイバーセキュリティ専門家を招き、フォレンジック調査を主導させるとともに、法執行機関にも連絡を取っています。

アボットの調査は現在、アクセスされた情報の範囲と性質の特定に重点を置いています。同社はまだ、患者データ、診断記録、独自の研究データ、従業員情報が侵害されたシステムに含まれていたかどうかを明らかにしておらず、不正アクセスが最初に検知された時期や発見の経緯についても時系列を示していません。

今回の侵害にもかかわらず、アボットの声明は財務面・業務面での継続性について自信を示す内容となっています。同社は、現時点で判明している情報に基づけば、事業実績や財務結果への重大な影響は見込んでいないと述べています。

ただし、この評価はあくまで予備的なものであり、フォレンジック調査が進むにつれて変化する可能性があります。こうした留保事項は、全容の把握に数週間を要することが多い医療業界の侵害の初期段階における開示ではよく見られるものです。

医療・診断分野は、患者の健康情報の機密性の高さと診断検査インフラの業務上の重要性から、依然として脅威アクターにとって価値の高い標的となっています。

特にがん診断プラットフォームには、ゲノムデータ、バイオマーカーの結果、臨床試験情報が保管されていることが多く、こうしたデータはアンダーグラウンド市場で高い価値を持つとともに、保護対象保健情報を規定するHIPAAなどの枠組みに基づく規制上の懸念を招くものです。

アボットの迅速な発表と封じ込めに関するメッセージングは、規制当局が各種枠組みの下で侵害開示のタイムラインへの監視を強めるなか、インシデント発生後の透明性確保という業界全体の広範な潮流に沿ったものといえます。

セキュリティ研究者や関係者は、保護対象保健情報が関与していたことが確認された場合、州司法長官やHHS公民権局(HHS Office for Civil Rights)への正式な侵害通知の提出、およびダークウェブのフォーラムや漏洩サイトに現れる可能性のある脅威アクターの主張の有無に注目すべきでしょう。

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翻訳元: https://cyberpress.org/abbott-confirms-unauthorized-access/

ソース: cyberpress.org