「Verdict」は、iPhone向けに設計されたAI生成の画像・動画検出アプリです。オフラインで動作し、アカウント登録は不要です。写真または動画を選んでスキャンを実行すると、0〜100のスコアに加え、判定結果とその根拠が表示されます。対応OSはiOS 16以降です。

仕組み
写真の場合、Verdictは3つのシグナルを調べます。AI検出モデルの出力、カメラのメタデータ、センサーノイズです。内訳には圧縮チェックも表示されますが、この結果はスコアには影響しません。
動画の場合は、サンプリングした15フレームを解析し、その中央値を結果として採用します。内訳を見ると、各チェックの結果が一致しているのか、食い違っているのかを確認できます。
解析はiPhone上で完結します。写真や動画がアップロードされることはなく、スキャン履歴も端末内にとどまります。アプリはAppleのフォトピッカーを使うため、ファイルを選んでもライブラリ全体にはアクセスされません。任意のフィードバックフォームもあり、ユーザーが送信を選んだ場合に限り、メッセージと基本的な端末情報が送られます。
Verdictを試す
筆者は、数枚の写真と1本の動画でVerdictを試しました。庭の写真は「real(本物)」が51%となり、ほぼ五分五分の結果でした。別の画像は72%がAI生成と判定され、家の写真は100%本物と判定されました。結果画面には個々のチェックがどのように寄与したかが表示され、チェック同士の結果が食い違うケースも確認できます。

動画のテストでは、より深刻な誤判定が起きました。筆者がコンサート会場で撮影した映像をスキャンしたところ、アプリは100%AI生成と判定しました。フレーム解析では、サンプリングした15フレームすべてがAIと分類されました。ところが、同じ結果画面では、このファイルがカメラで撮影された動画であるとも識別されていました。

この結果は、確信度の高いスコアであっても疑ってかかるべきだということを示しています。誤判定の原因が、コンサート会場の照明なのか、被写体の動きなのか、動画の処理なのか、それ以外の要因なのかは、筆者には判断できません。
まとめ
Verdictはオフラインで解析でき、根拠の内訳も確認できるため、特に非公開のメディアを初期確認する用途に役立ちます。一方、筆者のコンサート動画の例が示すように、自動判定をそのまま受け入れる前に、出どころや状況を確認することが今なお重要です。
翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/09/28/product-showcase-verdict/