Android、AI搭載の詐欺警告を追加 銀行なりすまし電話は自動で切断

Googleが発表した新たな詐欺対策は、Googleメッセージとサードパーティ製メッセージングアプリの両方が対象です。強化保護モードを新設したほか、詐欺警告の対象を拡大し、通話転送詐欺や画面共有詐欺への防御も強化しました。

GoogleメッセージのシニアプロダクトマネージャーであるAlberto Pastor Nieto氏と、AndroidのプロダクトマネージャーであるShaifali Bhandari氏は、次のように説明しています。「詐欺の手口は巧妙化しており、ユーザー自身がすべての危険信号を見抜くのはほぼ不可能です。だからこそAndroidの標準搭載の防御機能が、脅威がユーザーに届く前に積極的に食い止めます」

詐欺警告とリンクチェック

Googleメッセージの強化保護は、今後数週間でオプトイン(任意有効化)の設定として順次提供されます。この機能には、Private AI Computeで強化した「詐欺検出」が含まれます。クラウド上のGeminiモデルを使い、未知の送信者とのやり取りの中でメッセージの文脈を分析し、詐欺師の意図を見極める仕組みです。Googleによると、Private AI Computeはデータを暗号化し、安全で専用の領域で処理します。Googleを含め、第三者がデータにアクセスすることはできないとしています。

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対応端末で強化保護を有効にすると、端末上で動作するGemini Nanoがリアルタイムのウェブ上のシグナルを使い、見慣れないリンクをユーザーがクリックする前に評価します。これは、既知の悪意あるサイトやフィッシングサイトに対する既存のチェックを発展させたものです。

強化保護では警告画面も刷新されます。連絡先に登録されていない番号から届いたリンクを開く前に、ユーザーがより多くの時間と情報をもとに判断できるようになります。この警告は従来、一部の国、またはAndroidの高度な保護機能を有効にした端末でのみ利用できました。

Googleは、Androidの端末メーカーと協力し、チャット通知での詐欺検出をPixel以外の端末にも年内に拡大する予定です。この機能は、対応するメッセージングアプリをユーザーが開く前に、通知シェード上で不審なメッセージにフラグを立てます。

データ窃取となりすまし電話を阻止

Androidは、画面共有時の保護機能をネイティブアプリからChromeとAndroid WebViewにも広げます。この機能は、ライブ画面共有中にログイン欄や決済画面を黒塗りで隠します。拡大は今月から、Android 15以降を搭載した端末で順次始まります。

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詐欺師によるワンタイムパスワードの傍受やアカウント乗っ取りを防ぐため、Androidはアプリがバックグラウンドで通話転送を有効にすることをブロックします。詐欺師にだまされたユーザーが、電話のダイヤルパッドでMMI(マン・マシン・インターフェース)転送コードを入力しようとした場合、コードが有効になる前に警告を表示します。通話転送の保護は、12月上旬からPixelおよび一部の端末で利用できるようになります。

Googleは複数の銀行と提携し、顧客の資産と個人情報を守るための「検証済み金融通話」を導入します。Androidは、参加する銀行アプリと連携し、着信が実際に銀行から発信されたものかを確認します。銀行の担当者を名乗る発信者が検証に失敗した場合、Androidは自動的に通話を終了し、ユーザーに通知します。

ブラジル銀行(Banco do Brasil)のデジタルビジネス・テクノロジー担当バイスプレジデント、Marisa Reghini氏は次のように述べています。「ブラジル銀行は顧客の保護に力を入れており、銀行なりすまし詐欺に対抗する解決策を調査・評価・導入する専任チームを置いています。Googleとの協業はすでに、不正な電話が顧客に届く前に防ぐという意義ある成果を上げています。新たな保護策が導入されるほど、正規の電話への信頼は高まり続けるでしょう」

翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/10/16/android-enhanced-built-in-scam-protection/

本記事は helpnetsecurity.com の記事を翻訳・要約したものです。