Quest Diagnostics にハッキング被害、患者データにアクセスされた可能性

ニュージャージー州セコーカスに本社を置く Fortune 500 の臨床検査大手 Quest Diagnostics は、同社の「Quantum Lab Services Manager(LSM)」システムへの不正アクセスを確認したと、米証券取引委員会(SEC)に報告しました。患者記録が侵害された可能性が高いとみています。情報漏えいの規模は、まだ特定されていません。また、今回の侵入について犯行声明を出した脅威グループは、現時点で確認されていません。

同社が2026年10月22日付で提出した Form 8-K によると、不正アクセスが最初に確認されたのは2026年10月21日です。同社は不正な活動の性質と範囲を調べるため、調査に着手しました。影響は LSM システムに限られるとみられます。LSM は、一部の顧客が検査の発注や、検査結果の受領・照会に使っているシステムです。

同社は検知後、インシデント対応手順を発動して不正な活動の封じ込めを図り、さらなる不正アクセスを防ぐための是正措置も講じました。調査には外部のサイバーセキュリティ専門家が加わっており、連邦捜査当局にも通報済みです。患者へのサービス提供能力や事業運営への影響はないとしています。Quest Diagnostics は自社サイトの告知で、調査の間は LSM システムへのアクセスを一時停止していると説明しました。顧客は引き続き、ファクス、紙、顧客のLISとの直接連携、またはEMRを通じて、検査の発注と結果の受領ができます。

Quest Diagnostics は、米国最大級の臨床検査ラボ企業の一つです。北米で7,700か所を超える患者向け窓口を運営しており、そのうち約2,000か所は米国の51の州・準州にある患者サービスセンターです。同社は米国の成人の約3分の1、米国の医師と病院の半数にサービスを提供しています。年間売上高は約110億ドルです。

同社は過去にも、債権回収委託先の American Medical Collections Agency(AMCA)を通じて大規模な情報漏えいに見舞われました。2018年8月から2019年3月にかけて、攻撃者が AMCA のシステムに侵入し、Quest Diagnostics の患者約1,190万人の保護対象医療情報(PHI)にアクセスしました。 今回のインシデントについて、Quest Diagnostics は患者記録にアクセスされたことを確認しています。ただ、影響を受けたシステムを使うのは一部の顧客だけなので、AMCA のときと同規模になる可能性は低いとみられます。Quest Diagnostics は、調査の進展に応じて、このインシデントに関する詳細を公表する予定です。

翻訳元: https://www.hipaajournal.com/quest-diagnostics-data-breach-2026/

本記事は hipaajournal.com の記事を翻訳・要約したものです。