この記事のポイント
- カプコンの情報漏えいで、1170万件のアカウントレコードが流出
- 流出した情報は、巧妙なフィッシングメッセージに悪用される恐れ
- 196件のアカウントでパスワードが無断で変更される
- CAPCOM IDを利用中の方は、アカウントを確認し二要素認証を有効化
カプコンのオンライン会員サービスに不正アクセスがあったことを受け、ゲームファンに対してメールの受信箱に注意するよう呼びかけられています。
『バイオハザード』『モンスターハンター』『ストリートファイター』などで知られる日本のゲーム開発・販売会社カプコンは、世界中で1170万件を超えるCAPCOM IDのレコードが影響を受ける情報漏えいがあったと公表しました。
流出した情報には、メールアドレス、アカウントの利用状況に関する情報、IPアドレスが含まれます。ごく一部のレコードには、生年月日などの個人情報も含まれていました。
同社によると、クレジットカード情報は影響を受けていません。利用者がもともと設定したパスワードが漏えいしたことも確認されていませんが、196件のアカウントでは第三者によってパスワードが無断で変更されました。カプコンはこれらのパスワードをすでにリセットしています。
CAPCOM IDは、同社のウェブサイトやサービスで共通して使われる統合アカウントシステムで、一部のゲームのオンライン機能にも利用されています。PlayStation、Xbox、Steam、Epic Games、Nintendoのアカウントなど、ゲームプラットフォームのアカウントと連携することも可能です。
プレイヤーにとっては、流出した情報によって、攻撃者がカプコンを装った偽メッセージをより本物らしく見せかけられる危険があります。その結果、パスワードや認証コードを入力させられるおそれがあります。
カプコンは10月19日にこのインシデントを検知し、攻撃手法には対処済みとしています。ゲームとサービスは引き続き利用可能で、同社は影響を受けた顧客に通知する予定です。
1170万件という数字は影響を受けたレコード数であり、同数の個人が被害に遭ったとは限りません。カプコンは現在も影響の調査を進めており、196件のアカウントでパスワードがどのように無断変更されたのか、またこれらのアカウントでほかに不正な操作がなかったかを調べています。
身を守るための対策
あらゆる情報漏えいと同様に、フィッシングメッセージには警戒が必要です。特に、今回の漏えいを口実に緊急性を装うものには注意してください。アカウントの確認が必要だとするメールが届いた場合は、メール内のリンクを使わず、ブラウザーを開いてcid.capcom.comに直接アクセスし、確認してください。カプコンは、不審なメッセージ内のURLを開いたり、添付ファイルを開いたりしないよう呼びかけています。
次のような対策も有効です。
- CAPCOM IDの二要素認証を有効にする: サインイン時に認証アプリのコードが必要になり、パスワードを盗まれた場合でもアカウントを守りやすくなります。スマートフォンまたはタブレットから、アカウントページで設定できます。カプコンはGoogle AuthenticatorまたはMicrosoft Authenticatorを推奨しています。
- アカウントを確認する(特に、身に覚えのないパスワード変更通知を受け取った場合): アカウントページで、登録情報と連携しているプラットフォームのアカウントを確認してください。サインインできない場合は、ログインページのパスワードをお忘れですか?を利用します。手順はカプコンのサポートページをご覧ください。
- 困ったときは公式のサポート窓口を利用する: 身に覚えのないメッセージに記載された連絡先を信用せず、カプコンの情報漏えいに関するお知らせで、お住まいの地域に該当する窓口を確認してください。
ワンポイントアドバイス: 届いたメッセージが詐欺かどうか判断できない場合は、MalwarebytesのScam Guardが評価と次の対応策の提案をお手伝いします。