従業員がやる気を持ち、支援されている場合、ITセキュリティにおいてもより効果的に働くことができます。悪い雰囲気は上司に原因があることもあります。

IT従業員が不満を感じている場合、それは悪いリーダーや不十分なIT戦略が原因かもしれません。
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企業は、一般的な労働市場の厳しい状況をほとんど変えることはできません。しかし、従業員の退職につながるいくつかの要因は避けることができます。特に有能な専門家を遠ざける悪いリーダーシップがその一つです。ここでは、企業が自社のCSOが良いリーダーかどうかを判断できる、最も重要な10の兆候を紹介します。
1. 長期的な戦略がない
CISOやCSOは、チームやシステムが現在の状態から望ましい将来の状態へと進む道筋を見極める必要があります。悪いITセキュリティ管理はこの能力を持たず、方針が頻繁に変わったり、ジグザグな進行が見られます。複雑さや組織形態、コストなどが何もしない言い訳に使われることがよくあります。
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2. 危機から危機へと移る
悪いセキュリティ管理を行うCSOには、先を見越した戦略的かつ体系的なアプローチが欠けています。また、潜在的な問題を認識したり、危機を予測することが苦手です。そのため、悪いセキュリティマネージャーはほとんどの時間を危機対応に追われ、チームが着実に前進することを妨げます。
3. 言葉だけで行動が伴わない
問題について話すのは簡単ですが、それを理解し、原因を分析し、解決策を立てて実行するのははるかに難しいことです。悪いセキュリティマネージャーは問題について話すだけで、新しい解決策を探したり、問題を解決しようとしません。
4. ドキュメントがない
話し合った内容は記録するべきです。これにより、関係者全員が確信と指針、責任を持つことができます。しかし多くのマネージャーは、記録がいつか自分に不利に使われるのではと考えがちです。しかし、書面による合意がなければ、異なる見解が整理されず、チーム内で不安や混乱を招きます。
5. コミュニケーションが悪い
セキュリティ責任者は、チームメンバーや経営陣、顧客、パートナー、その他関係者に自分の計画への信頼を築く必要があります。そのためには優れたコミュニケーション能力が不可欠です。これがなければ、自分のアイデアを実現することはほとんどできません。これは企業のセキュリティ状況を危険にさらします。
6. 質問に答えない
悪いセキュリティマネージャーは、難しい質問に答えることで責任を問われることを恐れています。そのため、質問を避けたり、話題を変えたり、時間稼ぎをしたり、言い訳を作ったりします。こうして信頼はすぐに失われます。
7. 難しい決断から逃げる
特に難しい決断こそがリーダーの資質を示します。これを他人に押し付けたり、回避しようとする人は交代させるべきです。決断しないことで、セキュリティチームやシステムは古いままになり、企業のセキュリティ状況は改善されません。
8. 自己中心的なリーダー
良いリーダーは話す前に耳を傾けます。自分よりもチームを優先し、チームが成功するために必要なことに取り組みます。悪いリーダーは自分自身にばかり集中し、チームのニーズを考慮しません。これではイニシアチブが進まず、フラストレーションや失望が高まります。
9. 人材を抑圧する
すべてのリーダーは人材を育成し、信頼できる雰囲気を作るべきです。若い人が自分より賢かったり優れていることを恐れる人は、その役割にふさわしくありません。意図的に人材を抑圧する組織は、成功する成長ができません。
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10. 成果を自分のものにする
どの従業員であっても、すべての成果を自分のものにし、問題が起きたときはすぐに他人のせいにするのは悪い兆候です。リーダーであればなおさらです。このような行動は、仲間がかばっている間は隠せますが、遅かれ早かれ企業は対処すべきです。
リーダーシップはセキュリティに影響する
従業員の離職を完全に防ぐことはできませんが、抑えることは可能です。そのための重要な手段の一つが、弱いリーダーを見極めることです。特にセキュリティ分野では、社内の人間関係だけでなく、企業全体のセキュリティ状況にも関わります。
無能なセキュリティ管理は速やかに改善し、企業全体やセキュリティ部門のリスクを減らすべきです。そうすれば、従業員はもはやフラストレーションややる気の低下、士気の低下に悩まされず、効果的に自社のセキュリティ状況を改善できるようになります。(ms)
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