大規模な医薬品犯罪を摘発:デリー警察が捜査に着手
デリー警察犯罪捜査部は、ガジアバード県ロニ地区ミルプール村を拠点とする大規模な偽造医薬品の違法事業を解体し、偽造医薬品対策において大きな成果を挙げた。この一斉摘発は2025年12月14日に実施され、犯罪捜査部サイバーセルによる情報収集と、綿密な技術的監視に基づいて行われた。
作戦の詳細と押収品
当局によると、この工場ではベトノベートC(Betnovate-C)、クロップG(Clop-G)、スキンシャイン(Skinshine)など、複数のスケジュールH(Schedule-H)指定の薬用クリームの偽造品が製造されていた。これらのクリームは通常、処方箋がなければ入手できず、皮膚感染症、アレルギー、スポーツ関連のけがの治療に広く使用されている。予備的な評価では、押収された偽造医薬品および原材料の価値は約2.3クロール(₹2.3 crore)に上ると見積もられている。
逮捕者とこれまでの経緯
作戦の一環として、警察は2人を拘束した。ガジアバード在住のガウラブ・バガット(Gaurav Bhagat)と、デリー北東部サバプール出身でシュリー・ラム(Shree Ram)ことヴィシャル・グプタ(Vishal Gupta)である。捜査当局は、この違法事業が少なくとも2019年から稼働しており、偽造品を卸売・小売市場に流通させていたとみている。特に、デリーNCR地域の主要な医薬品集積地であるサダル・バザール(Sadar Bazar)での流通が目立っていたという。
作戦はサダル・バザールでの捜索から始まり、アニル・シャルマ(Anil Sharma)警察補佐長官(ACP)が率いるチームが偽造軟膏の大量在庫を発見した。この初動の発見を契機に捜査が連鎖的に進み、最終的にガジアバードの製造施設の特定に至った。
製造設備の詳細
ミルプールの現場では、混合タンク、充填機、包装ラインを備えた設備の整った地下生産施設が見つかった。捜索により、偽造ベトノベートCが1万2,000本超、偽造クロップGが2,700本超、スキンシャインが3,700本以上押収された。さらに、充填待ちの空チューブ約2万2,000本に加え、半製品の軟膏350kg超、バルク化学品、包装資材も押収された。
デリーおよびウッタル・プラデーシュ両州の薬事監視官が製薬会社の担当者と連携して確認したところ、これらの製品はいずれも登録済みメーカーによって製造されたものではないことが判明した。この施設は医薬品の製造・保管・販売に必要な許認可を保有していなかったため、医薬品・化粧品法(Drugs and Cosmetics Act)に基づき違法と判断された。
健康リスクと継続中の捜査
当局は、これらの偽造ステロイド系クリームがもたらす公衆衛生上のリスクについて警鐘を鳴らしている。知らずに使用した患者は、皮膚の菲薄化、感染症、アレルギー反応など、ステロイド使用に伴う深刻な副作用やその他の合併症を引き起こす可能性がある。捜査当局は現在、供給網をさらに深掘りし、この違法事業から商品を受け取った可能性のある卸売業者・小売業者を追跡するとともに、在庫が偽造品であることをどの程度認識していたかを調べている。
本件は、バラティヤ・ニャーヤ・サンヒター(BNS)および医薬品・化粧品法の関連条項に基づいて立件されており、捜査が進むにつれて、資金提供者の可能性を含む背後のネットワークが明らかになる見通しで、追加の逮捕も予想されている。
結論
今回の偽造医薬品工場への摘発は、インドにおける偽造医薬品問題が依然として大きな課題であることを浮き彫りにするとともに、公衆衛生を守るために法執行機関が取り組む姿勢を示している。これらのネットワークを解体し、安全で正規の医薬品を必要とする人々に届けるためには、継続的な警戒と積極的な捜査が不可欠である。