Palo Alto NetworksがCyberArkを250億ドルで買収へ

Palo Alto Networksは水曜日、買収合意を発表しました。この合意により、アイデンティティセキュリティのリーダーであるCyberArkを250億ドルで買収します。

この取引条件のもと、CyberArkの株主は所有するCyberArk株1株ごとに、45ドルとPalo Alto Networksの普通株式2.2005株を受け取ります。

統合後の企業は、Palo Alto Networksが正式にアイデンティティセキュリティ分野に参入することを意味し、同社のマルチプラットフォーム戦略の中核となります。

「私たちの市場参入戦略は常に、転換点にある分野に参入することであり、アイデンティティセキュリティにとってその瞬間が今だと考えています」とPalo Alto Networksの会長兼CEOであるNikesh Arora氏は発表の中で述べています。

株主への書簡の中で、Arora氏は、アイデンティティは歴史的に特権アクセス管理（PAM）とアイデンティティ＆アクセス管理（IAM）に分かれてきたと指摘しました。IAMは基本的なサイバー衛生を扱い、PAMは限られた特権ユーザーのグループを対象としていました。しかし、侵害の90%は盗難または管理不備の認証情報が関与しており、PAMはもはや管理者の一部だけに限定されるものではないとArora氏は述べています。

Palo Alto Networksは、この取引により収益成長と粗利益率の向上が見込まれると述べています。

業界アナリストは、この合意がサイバーセキュリティ業界におけるアイデンティティセキュリティ脅威管理の競争の未来を再構築する可能性があると述べています。

「この買収は、近年IAM市場を特徴づけてきた統合の流れを新たなレベルへと引き上げ、IAMの状況だけでなく、より広範なサイバーセキュリティ業界も再構築します」と、Forresterの主席アナリストであるGeoff Cairns氏は述べています。「アイデンティティセキュリティは現代のサイバーセキュリティの基盤であり、CyberArkの特権アイデンティティ管理やマシンアイデンティティセキュリティにおける専門性は、Palo Alto Networksの独立したセキュリティプラットフォーム戦略を強力に補完します。」 

両社の取締役会はすでにこの取引に合意しており、連邦規制当局およびCyberArk株主の承認を経て、Palo Alto Networksの会計年度後半に取引完了が見込まれています。