CrowdStrike、エージェンティックSOC推進のためOnumを買収

CrowdStrikeは、リアルタイムのテレメトリパイプライン管理を専門とするスペインのデータインテリジェンス企業Onumの買収を発表しました。

Fortuneによると、この取引は2億9,000万ドル（2億5,000万ユーロ）と評価され、マドリードのスタートアップとテキサス州オースティンのサイバーセキュリティ企業との間で3か月にわたる交渉が行われました。

CrowdStrikeのCEO兼創業者であるジョージ・カーツ氏は、プレスリリースで「この買収により、Falcon Next-Gen SIEMをエージェンティックなセキュリティおよびIT運用のための決定的なデータ基盤とし、オンボーディングの摩擦を排除しつつ、自律的な検知能力を提供することを目指す」と述べています。

「Onumはパイプラインでありフィルターでもあり、高品質でフィルタリングされたデータをプラットフォームに直接ストリーミングし、大規模な自律型サイバーセキュリティを実現します」とカーツ氏は述べています。「これが、AIのスピードで侵害を阻止し、サイバーセキュリティを超えて顧客にデータエコシステム全体の完全なコントロールを提供する方法です。」

同社によれば、Onumの技術はFalconを補完し、プラットフォーム自体にリスクが入る前に検知することを可能にします。これにより、Falconは「最も近い競合他社の5倍のイベントを毎秒処理」できるようになり、インテリジェントな最適化によってストレージコストを50％削減し、インシデントへの対応も最大70％高速化、インジェストの負荷も40％削減できるとしています。

カーツ氏はFortuneに対し、「処理できるデータが多ければ多いほど、我々の“堀”は大きくなり、AIの観点からより大きく幅広い問題を解決できるチャンスが広がる。それがAIネイティブなSOC（セキュリティオペレーションセンター）を目指す我々のビジョンを推進している」と説明しました。

さらにカーツ氏は、CrowdStrikeの目標はすべてのAIエージェントを保護することだと付け加え、「私たちが持つデータを考えると、あらゆるAIモデルのためのセキュリティデータのRedditのような存在になりつつある」と述べています。