サイバーセキュリティスタートアップのScalekitは、Together FundとZ47が共同リードし、複数のエンジェル投資家が支援するシード資金調達ラウンドで550万ドルを調達したと発表しました。
2024年に設立された米国拠点のサイバーセキュリティスタートアップである同社は、AIエージェントの身元確認および、受信認証とエージェントによるアクションのセキュリティを実現する開発者向けツールキットを構築しています。
Scalekitの認証スタックは、エージェントアプリ向けに特化して設計されており、Model Context Protocol(MCP)サーバー向けに最適化されています。これにより、セキュリティチームはOAuth 2.1認可サーバーを簡単に追加できます。
同社によると、このソリューションにより開発者は暗号化されたトークンボールトとツールコール用レイヤーを迅速に追加でき、AIエージェントがGmail、HubSpot、Notion、Slackなどの人気サービスでユーザーの代理として行動できるようになります。
Scalekitは、2要素認証用OTP、メールマジックリンク、シングルサインオン、マシン間サービス用トークンなど、数分でアプリケーションに組み込める個別モジュールも提供しています。
また、開発者がステップアップ承認やユーザーからエージェントへの委任同意を実装し、エージェント主導のワークフローを迅速に構築できるようにしています。
Scalekitはさらに、バックグラウンドエージェントのサポート、詳細な認証ログ、ツールコール機能の強化、1,000以上の外部アプリ向けプリビルトコネクタなど、エージェント中心のID管理ロードマップの拡張も検討していると述べています。
「これまでソフトウェアはボットの排除に注力してきましたが、今やビジネスアプリは認証済みエージェントを受け入れ、どのデータを読み書きできるかを正確に決める必要があります。Scalekitは、すべてのエージェントの身元確認と、最小権限による厳格なアクセス制御を単一のツールキットで実現する、その交差点に位置しています」と、Scalekit共同創業者兼CEOのSatya Devarakonda氏は述べています。
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翻訳元: https://www.securityweek.com/scalekit-raises-5-5-million-to-secure-ai-agent-authentication/