- GCHQ長官アン・キースト=バトラーが、英国の重要インフラを守るAI搭載のサイバーシールド計画を発表
- 同システムは最先端AIをマシンスピードの防衛に組み込み、脅威検知を強化する
- ロシアは日々ハイブリッド戦争を仕掛けていると表現され、中国は科学技術大国として位置付けられている
英国の情報・安全保障機関である政府通信本部(GCHQ)は、重要インフラ、通信プロバイダー、その他の国家的に重要な企業を守るAI搭載のサイバーシールドの開発に取り組んでいる。
今週初めにブレッチリー・パークで行われた年次講演において、GCHQ長官アン・キースト=バトラーはシールドの計画を説明し、ロシアと中国が英国の国益と生活様式に対してますます高まるサイバー脅威をもたらしていると述べた。
「ここ数カ月で、GCHQは最先端のエージェントAIをマシンスピードのサイバー防衛に組み込む、新たな国家サイバー防衛能力の青写真を策定しました」と彼女は述べた。「そして、機械学習における数十年の専門知識を活かしてサイバーセキュリティを再構築するとともに、アルゴリズムの強化、外国語の翻訳、そしてこれまで以上に迅速な情報の発掘に向け、最先端AIを責任ある倫理的な形で業務のより深い部分に組み込んでいます。」
止められない力
「AIは大きな可能性を持つ止められない力です。しかし同時に、リスクを伴う力でもあります。」
ロシアについて直接言及する際、GCHQ長官はロシアが重要インフラを「執拗に」標的にし、民主的プロセスを弱体化させ、英国とヨーロッパのサプライチェーンおよび公的信頼を狙っていると警告した。彼女はロシアが英国やその他の国々に対して日々ハイブリッド戦争を仕掛けていると主張し、サイバーセキュリティはビジネスにおいて「十倍は緊急性が高い」課題であるべきだと述べた。
一方、中国は「情報、サイバー、軍事機関にわたる高度な能力を持つ科学技術大国」と表現されている。
このニュースは、AnthropicがProject Glasswingを公表してから約2カ月後に発表されたものだ。同プロジェクトは、約50社の大手テクノロジー企業が現存する最強のAIサイバーセキュリティモデルとされるMythos Previewを使用したサイバーセキュリティ構想である。伝えられるところによれば、Mythosは完全にパッチ適用済みのソフトウェアにおけるゼロデイ脆弱性を特定し、前例のない速度で実際に動作するエクスプロイトを作成することが可能であり、それゆえにまだ一般公開されていないという。