PathSolutionsは、TotalViewプラットフォームの新機能「TotalView AI」の提供開始を発表しました。この機能は、オンプレミスで分析されたネットワークデータをもとに、NetOpsチームへAI駆動のトラブルシューティングを提供するものです。

エンタープライズネットワークの分散化・複雑化が進む中、NetOpsチームは深い専門知識がなくても迅速に問題を解決することを求められるケースが増えています。一方、多くのAI搭載監視ソリューションは、限られたデータセットをクラウドに送信する仕組みに依存しており、遅延の発生やコストの増大、可視性の制限といった課題を抱えています。
TotalView AIは、こうした課題に対してまったく異なるアプローチを採用しています。
完全なオンプレミス動作により、TotalView AIはクラウドへの取り込み制限や転送遅延といった制約を受けることなく、より広範かつ豊富なネットワークデータを分析します。これにより、高速かつ精度の高いインサイトを提供しながら、データが顧客環境の外へ出ることを防ぎます。
「AIの効果は、背後にあるデータの質に左右されます」と、PathSolutionsのCTOであるTim Titus氏は述べています。「TotalView AIでは、クラウドパイプラインに合わせてデータをサンプリングしたりフィルタリングしたりすることはありません。完全なデータセットをローカルで分析するからこそ、正確かつリアルタイムの根本原因分析を実現できるのです。」
オンプレミスの優位性:より多くのデータ、迅速な回答、高いセキュリティ
TotalView AIは「優れたデータが優れた成果をもたらす」という基本原則のもとに構築されています。データの収集と分析をオンプレミスに保つことで、組織はいくつかの重要なメリットを享受できます。
- 完全なデータの可視性:ダウンサンプリングやフィルタリング、クラウドの制限なしに、フル解像度のテレメトリーを分析できます。
- 低遅延のリアルタイム分析:クラウドへのデータ送信に伴う遅延を排除し、即時検知と対応を実現します。
- データ移動の制約なし:大量のネットワークデータのエクスポートに必要な帯域コストやアーキテクチャ上のトレードオフを回避できます。
- エアギャップ環境への対応:外部接続が制限または禁止されている高セキュリティ環境や規制対象環境でも完全に動作します。
- データ主権とコントロール:機密性の高いネットワーク・運用データを組織の管理下に置き続けられます。
TotalView AIの主な機能:
- AIによる根本原因分析:ネットワーク全体のイベントを自動的に相関付け、パフォーマンス問題の真の原因を特定します。
- 完全なデータセットにわたる相関分析:SNMP、フローデータ、デバイスレベルのメトリクスなど包括的なテレメトリーを活用し、より深いインサイトを提供します。
- 平均復旧時間(MTTR)の短縮:エンジニアを問題箇所へ直接誘導することで、トラブルシューティングにかかる時間を数時間から数分に短縮します。
- NetOpsチームの能力強化:経験の浅いエンジニアでも、複雑な問題を自信を持って診断できるようになります。
データの完全性と相関分析
多くのベンダーがAI機能を導入する中、大半は部分的またはサンプリングされたデータに依存しており、その有効性が制限されています。TotalView AIは、ネットワークの完全かつ高精度な全体像をもとに動作するよう設計されており、より正確な結論と誤検知の低減を実現します。
「ネットワーク運用における課題は、データが多すぎることだけではありません。データが不完全で、相関分析ができていないことが問題なのです」と、Tim Titus氏は付け加えます。「TotalView AIは、データが存在する場所でリアルタイムにすべてを分析することで、この両方の課題に対処します。」
翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/06/01/pathsolutions-totalview-ai/