インテント認識型エンドポイントセキュリティ企業のEntは火曜日、ステルスモードを脱して1億ドルのシード資金調達を発表しました。同社は、リスクのある操作が実行される前にユーザーやエージェントの行動を解釈する、新たなワークスペースセキュリティレイヤーの構築を目指しています。
今回の資金調達ラウンドはDecibelが主導し、Sequoia、Crosspoint Capital、Craft Ventures、Shield Capital、Felicis、In-Q-Telも出資しています。調達した資金は、エンジニアリング部門とマーケティング・営業展開の拡充、およびEnt技術の開発加速に充てられる予定です。
サンフランシスコに拠点を置く同社は、サイバーセキュリティの第一線で活躍してきたElias ManousosとBrandon Dixonによって設立されました。この共同創業者コンビは以前、Microsoftが買収したRiskIQを立ち上げ、その後Microsoft Security Copilotの創設にも貢献しています。
Entによると、同社のコアプラットフォームは従来のエンドポイント検出・対応(EDR)ツールが抱える限界を解決するものだといいます。従来のEDRツールは、悪意のある事象が発生した後にしかログ記録や対応ができないという課題がありました。
同社は、特に自律型AIエージェントが企業環境全体で自動化されたワークフローを実行するケースが増加する中、現代の企業が直面するリスクの多くが正当な業務活動と見分けがつきにくいと指摘しています。
こうした脅威に対抗するため、Entは軽量なソフトウェアエージェントをエンドポイントデバイスに直接展開し、リアルタイムのAI推論機能を組み込む仕組みを採用しています。
この技術は、操作が行われるその瞬間に人間ユーザーとエージェント双方の行動パターンを継続的に評価し、企業独自のポリシーを適用するとともに、インシデントが発生する前に自動介入を実行します。
EntはユーザーのEDR、SIEM、SOAR、IAMといった既存のセキュリティスタックと連携し、それらのソリューションを拡張する形で動作します。
「セキュリティ業界は10年以上にわたって事後対応のループに陥ったままですが、AIを活用した攻撃には新たな発想が必要です」と、EntのCEOを務めるManousosは述べています。「AIは人々の働き方と攻撃者の行動速度の両方を変えています。以前は数日かかっていたことが、今では数秒で実行されます。従来のセキュリティシステムが問題を検知した時点では、すでに手遅れです。私たちは、人間とAIエージェントにまたがるインテントをリアルタイムで把握し、リスクがインシデントになる前に食い止めることが、セキュリティの未来だと確信しています。」