サイバー犯罪グループEverestは、侵害された認証情報を使ってスイスの鉄道車両メーカーStadlerのサプライヤーと共有していたデータ交換プラットフォームに侵入し、Stadlerに対して1000万スイスフラン(1230万ドル)を要求しています。

Stadlerは16の生産・部品工場と8つのエンジニアリングセンターを運営しており、世界95カ所以上に及ぶサービスネットワークを有し、75カ国以上から集まった17,100人を超える従業員を雇用しています。
スイスの同社は、ランサムウェアグループEverestが犯行声明とともに1000万スイスフランを要求する脅迫状を受け取ったことを認めました。
「いかなる状況においても、Stadlerが身代金を支払うことはありません」と同社は述べ、恐喝に屈することはないと付け加えました。
同社はトゥールガウ州警察に刑事告訴を提出しています。
同社の発表によれば、事件は7月中旬に発生したものの、同社のITシステムや生産活動には影響がなかったとしています。同社はさらに、攻撃者がアクセスしたのは安全性に関わらないサプライヤー側の技術情報のみであり、関連する個人データの窃取や、世界各地で稼働する同社の鉄道車両への影響もなかったと説明しています。
Everestは2020年12月に登場したグループで、当初はデータの暗号化を伴わない窃取を主な手口とし、主にカナダの組織を標的にしていました。
その後、ランサムウェアグループとしての活動に加え、盗んだネットワーク認証情報を他の犯罪者に販売する初期アクセスブローカーとしても機能するハイブリッド型の組織へと変貌を遂げました。また、企業内部の人間に報酬を支払い、勤務先のネットワークへの直接アクセスを得るリクルート活動も行っています。
Everestは、ヒースロー、ブリュッセル、ベルリン、ダブリン、コークといった欧州の主要空港各所で発生した障害についても犯行声明を出しています。
鉄道業界のデジタル化が進むにつれ、今後数年間で鉄道セクターが犯罪グループにとってより頻繁に狙われる標的となる可能性は高いと言えるでしょう。
翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/07/23/stadler-everest-ransom-demand/