Comparitechの新たな分析によると、7月のランサムウェア攻撃は6月比で19%急増しており、金融、テクノロジー、医療の各業界が大きな打撃を受けています。
同社が確認したランサムウェア攻撃件数は7月だけで合計799件に上り、4月から6月にかけての比較的落ち着いた期間を経て、2026年で2番目に多い月となりました。
Comparitechによると、2026年7月に記録された件数は、過去17か月間で3番目に多い水準でもあるとのことです。

前月比で攻撃件数の増加率が最も大きかったのは金融セクターで71%増となり、これにテクノロジー(62%増)、医療(46%増)、教育(44%増)が続きました。
また7月は、米国を拠点とする組織を標的とした攻撃も6月から31%増加しました。
Comparitechの7月の分析では、影響の大きさから複数の重大な確認済みインシデントが取り上げられています。その一つが、米国の医療機関AnMadに対する攻撃で、施設の閉鎖にまで至りました。
もう一つは、ルーマニア政府の不動産登記機関を襲った事案で、データベース全体が消去され、同国の不動産市場に大きな混乱をもたらしました。
Comparitechのデータリサーチ責任者を務めるRebecca Moody氏は次のように述べています。「これらの攻撃は、ランサムウェアグループが重要システムの停止、大量データの窃取、さらには大規模なデータセットの完全削除といった、実にさまざまな手口で組織を狙っていることを浮き彫りにしています。万一最悪の事態が起きた場合でも、できるだけ迅速にシステムをリセットしてデータを復元できるよう、組織が定期的なバックアップ(そしてバックアップのバックアップも!)を確実に実施することが、これまで以上に重要になっています」
The GentlemenとQilinが依然として上位を独占
8月5日に公開されたComparitechの分析によると、The GentlemenとQilinの両グループを合わせると、7月の全攻撃の33%を占めており、内訳はThe Gentlemenが135件、Qilinが125件でした。
この数字は、この2つのランサムウェア勢力による覇権争いが依然として続いていることを示しています。
ReliaQuestによる分析では、2026年3月から5月にかけて、The Gentlemenグループがサイバー恐喝キャンペーンの背後にいる脅威アクターとして最も活発であることが判明し、それまで首位を占めていたQilinグループに取って代わりました。
この2グループは、7月において他のランサムウェアアクターを大きく上回る活動を見せました。次いで活発だったのはDragonForceで41件、続いてINC(36件)、CRPx0(33件)、SafePay(30件)という結果になりました。
翻訳元: https://www.infosecurity-magazine.com/news/ransomware-surges-july-q2-lull/