Cronosブロックチェーンネットワークは、暗号資産レンディングプラットフォームTectonicに対する価格操作攻撃によって攻撃者が7,400万ドルを借り入れることを許してしまった事件を受けて、取引活動を再開しました。
現時点で判明している情報によると、脅威アクターはTectonicのTONICトークンの価格を100倍に人為的につり上げ、それを担保として実際の資産を借り入れました。この価格操作はわずか20分間で行われました。
このエクスプロイトによって生み出された金額は膨大だったものの、攻撃者が実際に盗み出せたのはEthereumにして約600万ドル相当にとどまり、残りの資金はCronos上に「取り残された」状態だと、ブロックチェーンセキュリティ・データ分析企業のPeckShieldは述べています。
CronosはCrypto.comと関連のあるEthereum型ブロックチェーンネットワークであり、TectonicはCronos上で稼働する分散型金融(DeFi)レンディングアプリです。
Tectonicは、この事件が発生する前はCronos最大のレンディングプロトコルとして1億2,200万ドルの資産を保有しており、ユーザーが暗号資産を預け入れ、担保として提供した資産を元に借り入れを行うことができるサービスです。
事件後、DeFiLlamaによると、総ロック資産額(TVL)は300万ドルを下回る水準まで落ち込んでいます。
昨日、Tectonicは事件を調査中であると発表し、プラットフォームが安全であることを公式に確認するまではプロトコルと関わらないようユーザーに呼びかけました。
Cronosは検知されたエクスプロイトに迅速に対応し、ブロックチェーンの稼働を停止させ、その時点で進行中だったすべての取引を凍結しました。
本日先ほど、Cronosはネットワークを再び起動させ、「ブロックの生成を再開し、完全にオンラインへ復帰した」とユーザーに通知しました。
「これはTectonicプロトコルへのエクスプロイトからユーザーを守るための、バリデーターによる合意に基づく緊急対応でした」とCronosは述べています。
「チェーンの状態は、今朝発生したTectonicエクスプロイト以前の状態に復元されました。Cronosは2026年8月30日23:49:01 UTC時点でブロック生成を再開しており、ブロック90,896,189番から再開しています」としています。
現在、このブロックチェーンについては、安定性やプロトコルの互換性、その他の問題がないか、綿密な監視が続けられています。
同プラットフォームはまた、今回のエクスプロイトに関する詳細な事後報告書を近く公表する予定であるとも述べています。
