「Nightmare Eclipse」として知られる研究者が、またしてもゼロデイ脆弱性を公開しました。今回はKasperskyのエンドポイントセキュリティ製品を標的とした権限昇格エクスプロイトです。
Chaotic Eclipseとも呼ばれるNightmare Eclipseは、ここ数カ月の間に数多くの脆弱性を突くPoCエクスプロイトを公開してきており、その大半はWindowsおよびMicrosoft Defenderに関する欠陥でした。
この研究者がゼロデイ脆弱性の公開を始めたのは、Microsoftの脆弱性報告への対応に不満を募らせたことがきっかけでした。公開されたエクスプロイトの多くはPoCの段階にとどまっていたものの、その一部は悪意ある攻撃者によって実際の攻撃に悪用される結果となりました。
週末にかけて、Nightmare EclipseはKaspersky Endpoint Securityに存在する権限昇格の脆弱性を突くエクスプロイトを公開しました。このエクスプロイトはHardBreacherと名付けられています。
「このPoCの出来は決して褒められたものではなく、正直なところ応急処置的な代物です。とにかく動くようにするのが精一杯でした」と、この研究者は述べています。
さらに研究者は次のように付け加えています。「今回興味深いのは、UIプロセスの制御を奪うとKasperskyが完全に制御不能に陥る点です。動作を停止させたり、本来アクセスできないはずのファイルへのアクセスを許可・遮断させたりすることが可能で、PoCが成功すればオペレーティングシステム全体がめちゃくちゃな状態になります」
SecurityWeekが確認したところ、Kasperskyは根本原因となった問題はすでに解決済みであると回答しました。
Kasperskyは次のように述べています。「該当する修正は自動アップデートを通じて配信されています。ユーザーが手動でデータベースの更新を実行することも可能です」
Nightmare Eclipseが最近公開したその他のエクスプロイトとしては、攻撃者にSystem権限のシェルを起動させることを可能にするShieldBreakや、権限昇格を可能にするLegacyHiveが挙げられます。
翻訳元: https://www.securityweek.com/nightmare-eclipse-drops-hardbreacher-kaspersky-product-exploit/