ホワイトハウス、水道インフラ防衛のためテキサス州でパイロットプログラムを開始

ホワイトハウスは、水道システムにサイバーセキュリティ支援とリソースを提供する新プログラムを立ち上げました。

「プロジェクト・ウォーターシェッド250」はテキサス州で試験的に実施されるもので、グレッグ・アボット知事とショーン・カーンクロス国家サイバー担当大統領補佐官が8月31日、サンアントニオで開催された円卓会議の場で共同で発表しました

このプログラムでは当初、水道・下水道事業者に対して、連邦政府および民間セクターのサイバー防衛リソースを無償で提供します。対象には、中国やイランの国家支援型攻撃者などによる脅威の増大に対して自力で対応する余力が乏しい、地方の水道事業者も含まれます。

プロジェクト・ウォーターシェッド250では、国家サイバー担当局と連携して、名だたるサイバーセキュリティ企業各社が専門知識とリソースを提供します。参加企業にはMicrosoft、Google、AWS、Cloudflare、Palo Alto Networks、Forescout、Dragosが名を連ねています。

テキサス州における6か月間のパイロット期間では、これらのリソースを投入して脆弱性を特定し、より強固な防御体制を構築します。

このプログラムは、2025年に州全体のサイバー脅威への備えと対応のために設立されたテキサス・サイバーコマンドが支援します。

Axiosの報道によると、カーンクロス氏は円卓会議の中で、テキサスでのパイロットから得られる知見を踏まえ、プロジェクト・ウォーターシェッド250を他州や地方コミュニティへ拡大する可能性を検討していく考えを示しました。

イラン、水道システムや重要インフラへの攻撃拡大との関連が指摘される

今回のプログラム開始は、米国全土で水道・下水道事業者を狙ったサイバー攻撃が相次いでいることを受けた措置です。

FBIは7月30日、悪意あるサイバー攻撃者がこうしたシステムの運用技術(OT)機器を標的にした攻撃を行い、運用障害を引き起こしていると警告しました。同局は、少なくとも7つの州にわたる27の事業者からインシデント報告を受けたことを明らかにしました

これらの攻撃は、イラン国家支援下のハッカー集団との関連が指摘されています

英国では2026年8月、イランのハッカーが7月中に発電所を数日間にわたり停止させることに成功していたと報じられました

この攻撃は、米国の水処理施設を狙った大規模な作戦と同時期に発生したとされていますが、どの施設が標的にされたかは明らかにされていません。

翻訳元: https://www.infosecurity-magazine.com/news/white-house-texas-protect-water/

本記事は infosecurity-magazine.com の記事を翻訳・要約したものです。