ハイブリッドクラウド時代に追いつかないセキュリティポリシー

Dive Brief

企業の約3分の2が、セキュリティポリシーの設定ミスに起因する業務上重要なアプリケーションの停止を経験していることが、Cloud Security Allianceのレポートで明らかになりました。

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Dive Brief: 

  • Cloud Security Allianceが2026年8月に発表したレポートによると、セキュリティポリシーの設定ミスはアプリケーションの停止、監査での不合格、数日にわたる復旧作業につながっているといいます。サイバーセキュリティベンダーのAlgoSecが委託したこのレポートは、2026年5月に実施した調査で得られたIT・セキュリティ専門家515名の回答を基にしています。 
  • レポートによれば、企業の約3分の2が過去12か月間にセキュリティポリシーの設定ミスによる業務上重要なアプリケーションの停止を少なくとも1回経験していました。さらに92%が、クラウド環境全体にわたるセキュリティポリシーの包括的な把握が困難だと回答した一方、9%の企業だけがセキュリティポリシー管理をワークフローに統合済みだと答えました。 
  • 「かつては主にネットワーク構成の課題だったものが、いまやアプリケーション接続性の課題になっています」と、Cloud Security Allianceのリサーチ担当AVPであるHillary Baron氏は、レポートに添えられたプレスリリースで述べています。「デバイス単位、ルール単位でポリシーを定義する従来型のインフラ中心のアプローチは、今日の環境にますます適合しなくなっています」 

Dive Insight: 

セキュリティポリシーは、企業全体でAIワークロードの増加に対応するために普及が進むハイブリッドクラウド戦略のペースに追いついていません。 

Information Services Groupのレポートによると、企業の10社中8社がAI対応の強化を目指してクラウド戦略を見直しており、CIOはAI需要への対応に向けてパブリッククラウド、プライベートクラウド、エッジ、ソブリン環境、コロケーションを組み合わせて検討しています。Gartnerによれば、企業がクラウドデータに対するより強い管理権限を求める中、世界のソブリンクラウド支出だけでも今年は35%超の増加が見込まれています。 

Cloud Security Allianceのレポートによれば、ハイブリッド・マルチクラウド戦略は今日、「大半の業務上重要なアプリケーションにとっての運用上の現実」となっています。業務上重要なアプリケーションの半数がオンプレミスに最も多く置かれている一方で、53%はマルチクラウド環境に置かれています。さらに46%がプライベートクラウド、29%がパブリッククラウド、36%がハイブリッドクラウドに置かれています。大半の組織は複数の環境にまたがって同時にセキュリティポリシーを管理していると、レポートは指摘しています。   

設定ミスの問題が発生した際、48%の組織のみが3日以内に問題を復旧できると回答しました。 

レポートは次のように述べています。「組織が抱えているこうした失敗——停止、ロールバック、リリースの遅延、監査での指摘——は、大量かつ影響の大きい制御対象をほぼ手作業で管理していることの下流コストです。これはデータが物語る第一幕にすぎません。手作業によるポリシー管理は、非効率の域を越えて運用上のリスクへと変わりつつあるのです」 

手作業によるセキュリティポリシー設定がもたらすリスクに対処するため、Cloud Security Allianceは、まず環境全体にわたる統合的な可視性を確保し、その上で変更前のリスク分析を実施することを推奨しています。レポートによれば、定型的なポリシー変更を自動化することで設定ミスの削減と復旧期間の短縮につながる一方、定期的なレビューに代えて継続的なコンプライアンス評価を行うべきだとしています。

翻訳元: https://www.cybersecuritydive.com/news/security-policies-fail-keep-up-hybrid-cloud/829256/

本記事は cybersecuritydive.com の記事を翻訳・要約したものです。