CrowdStrike、NVIDIA Nemotronを基盤とした最先端サイバーセキュリティモデル「SafeMind」を発表

CrowdStrikeは、Falconプラットフォーム内で脅威の特定・検証・修復を支援するために設計された、サイバーセキュリティ専用モデルとエージェント型AIハーネスのファミリー「SafeMind」を発表しました。

ラスベガスで開催されたFal.Con 2026で発表されたSafeMindは、セキュリティ運用を汎用の最先端モデルのみに依存する方針からの転換をCrowdStrikeが図るものです。

同社によると、この新しいシステムはサイバー防御に特化して開発されており、攻撃シミュレーション、防御対応、そしてクローズドループ型アーキテクチャによる継続的なモデル改善を組み合わせているとのことです。

CrowdStrikeが新設したCyber Superintelligence Labが開発したSafeMindは、単にアラートや要約、推奨事項を生成するだけでなく、セキュリティ上の発見事項に基づいて実際に行動を起こすエージェント型システムです。

SafeMindは、Red TempestとBlue Solanoという2つの専門コンポーネントを中心としたデュアルモデル構成を採用しています。

Red Tempestは攻撃側モデルとしての役割を担います。AIを活用する攻撃者の動きを模倣し、環境内の弱点を特定し、侵害につながり得る攻撃経路を検証するよう設計されています。

このモデルは、攻撃者が脆弱性や設定ミス、露出したIDをどのように連鎖させて悪用し得るかをセキュリティチームが評価する際に役立ちます。一方、Blue Solanoは防御側の対となるモデルです。

Blue Solanoは、CrowdStrikeのインシデント対応の経験に基づいた保護対策を用いて、悪意ある活動の検知、リスクの調査、修復措置の適用を行います。

CrowdStrikeによれば、このモデルは汎用的な言語モデルの推論ではなく、実際の防御業務の現場に基づいて構築されているとのことです。この2つのコンポーネントは、攻撃手法と防御制御を継続的に検証し合うSafeMindハーネス内で動作します。

実際には、Red Tempestがセキュリティ対策の突破を試み、Blue Solanoがそうした行動の検知・封じ込め・修復を試みる形になります。CrowdStrikeは、このループによって検知ロジックと対応結果を時間とともに改善できると説明しています。

CrowdStrikeは、SafeMindの最大の差別化要因は学習データにあると述べています。各モデルは、Falconセンサーが生成するテレメトリ、脅威インテリジェンス、Falcon Completeのマネージド検知・対応(MDR)による注釈、そして約15年に及ぶインシデント対応の実務経験を活用しています。

このアプローチにより、各モデルは攻撃者の行動、エンドポイントの活動、検知シグナル、対応判断といった、実際のセキュリティ運用に関する文脈情報を活用できるようになっています。

CrowdStrikeは、侵害・インシデントデータで学習したサイバーセキュリティ専用モデルは、広範なインターネット規模のテキストを主に学習した汎用モデルよりも、攻撃を受ける現場環境において有用な結果をもたらせると主張しています。

同社はNVIDIAと共同でSafeMindを開発しており、基盤にはNVIDIA Nemotronのオープンモデルファミリーを採用しています。SafeMindの学習および推論ワークロードには、CoreWeaveのAI Cloudがインフラを提供しています。

NVIDIAのCEOであるジェンスン・フアン氏は、攻撃者・防御側双方が自動化システムを大規模に活用するようになる中で、「サイバーセキュリティはAIの中でも最も計算負荷の高い用途の一つになりつつある」と述べています。

CrowdStrikeの社内テストによれば、SafeMindは主要な最先端モデルおよびオープンソースモデルと比較して検知率が29%高いという結果が得られています。また同社は、エンドツーエンドの修復速度が6倍高速化し、検知・修復業務全体で99%のコスト削減を実現したとも主張しています。

CrowdStrikeのCEOであるジョージ・カーツ氏は、セキュリティの未来は単に脅威を特定するだけでなく、脅威を打ち負かせるAIによって形作られると述べています。

CrowdStrikeのチーフAI・自律システム責任者であるバートリー・リチャードソン博士は、同社は今や「センサーからハーネス、モデルに至るまで」セキュリティAIスタック全体を掌握していると述べています。

スタンドアロン版のSafeMindモデルおよびハーネスは、信頼できるエンタープライズ顧客向けにProject QuiltWorksを通じて提供される予定です。CrowdStrikeによると、このプログラムにより各組織は、ネイティブなFalcon導入環境を超えて同社のエージェント型セキュリティ機能を統合できるようになるとのことです。

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翻訳元: https://cyberpress.org/crowdstrike-launches-safemind-frontier-cybersecurity-models/

本記事は cyberpress.org の記事を翻訳・要約したものです。