Amazonの「About You」ページには、同社があなたについて把握していると考えている情報が表示されます。しかも、この機能を単純にオフにすることはできません。
Dexertoによると、ある女性ユーザーは、自分のプロファイルに次のような記述があることに気づきました。
「お尻が平らである」
この女性は、過去に「ヒップアップ・スクランチレギンス」を購入したことが原因ではないかと推測しています。理由が何であれ、衣類を買ったからといって、小売業者に自分の体型を描写されることまで想定している人はいないでしょう。
AmazonのAbout Youとは
About Youは、Amazonが商品のおすすめを作る際に使う個人情報を、顧客が確認・編集できるページです。Amazonは5月にこの機能を導入しました。パーソナライズの仕組みをより見えやすく、管理しやすくする狙いがあるといいます。
Amazonによると、パーソナライズされたショッピング体験の元になる情報には、次のようなものがあります。
- 購入履歴
- 検索履歴
- リストに保存した商品
- 自分が書いた商品レビュー
- 「Alexa for Shopping」での会話
こうして作られるプロファイルには、「ホーム&ファミリー」「興味・趣味」「ブランド」「商品の好み」といったカテゴリーが含まれることがあります。単純な買い物の好みを示す項目もありますが、さらに踏み込み、人々の暮らしぶりを推測している項目もあります。

Amazonはこれを便利な機能として打ち出しています。たとえば植物性ミルクをよく買う人には、他の乳製品不使用の商品をおすすめするかもしれません。しかし、役に立つおすすめと、その人を正確に描写することは同じではありません。
そもそも、購入した商品はギフトかもしれません。リストに入れた商品は、他の誰かのために調べているものかもしれません。商品検索も、個人的な必要ではなく、単なる好奇心の表れかもしれません。
Amazonは何年も前からパーソナライズされたおすすめを提供してきました。About Youは、その元になる情報の一部を可視化し、Amazonの推測が的外れな部分を確認する機会をユーザーに与えるものです。
自分の情報を確認する方法
Amazonが自分についてどんな情報を持っているかを確認するには、Amazonアカウントにログインします。
- 右上付近にあるアカウント&リストの上で、自分の名前にカーソルを合わせます。
- アカウントを選択します。
- 注文とショッピングの設定のタイルを探し、ショッピングの設定を選択します。
- ページを一番下までスクロールし、情報を管理を選択します。
Amazonアプリの場合は、次の手順です。
- ログイン後、下部のあなたをタップします。
- アカウント > アカウント設定 > ショッピングの設定 > About Youの順にタップします。
情報を管理する
項目を削除するには、次の手順を踏みます。
- カテゴリーを選択すると、Amazonがあなたについて記録している内容が表示されます。これには、ユーザー自身が入力した情報と、購入行動からAmazonが推測した情報の両方が含まれます。
- 削除を選択します。理由を選ぶ必要はありません。確認画面で、もう一度削除を選択します。

商品を買ったからといって、小売業者がそこから推測できるあらゆる個人情報を自ら提供したことにはなりません。こうした推測が見える形になり、削除できること自体は歓迎できます。ただ、顧客が意図して入力したわけでもないプロファイルを、自分で修正しなければならない状況は望ましくありません。
意味のあるプライバシーの選択肢とは、推測を1件ずつ削除させるだけでなく、そもそも個人に関する推測を拒否できるようにすることでしょう。削除した場合に何が起きるのかも説明されるべきです。情報はAmazonのサーバーから消えるのでしょうか。それとも、目に見えない場所へ移されるだけなのでしょうか。
Amazonは、パーソナライズに使われたくない情報は削除できるとしています。ただし、発表では、それが元のデータの削除も意味するのかどうかは説明されていません。買い物を続けるうちに、同じような推測が再びなされる可能性があるのかどうかも不明です。About Youを一括でオプトアウトする手段についても触れられていません。
現時点では、自分のプロファイルを確認することで、Amazonが自分について導き出した結論の一部を把握し、異議を唱えることができます。