日本の大手エンターテインメントシステムメーカーである第一興商は、委託先の日本コロムビアでマルウェア感染が発生し、顧客・従業員あわせて870万件超の情報が漏えいした可能性があると公表しました。
同社は日本最大手のカラオケメーカーで、国内の人気カラオケチェーン「ビッグエコー」をはじめ、全国で521店舗のカラオケ施設を運営しています。
第一興商は顧客の個人情報の取り扱いを、音楽・映像・ゲームソフトの制作や販売、アーティストマネジメントなどを手がけるエンターテインメントグループの日本コロムビアグループ(NCG)に委託しています。
NCGは10月5日、従業員のパソコンからマルウェアが見つかったと第一興商に報告しました。翌日には、影響を受けたシステムを隔離しています。
第一興商は、データの窃取や漏えいは確認されていないとしています。ただし、リスクが残るため、顧客に対して注意を呼びかけています。
同社によると、影響を受けたデータには従業員9万3000人分と顧客863万1000人分の記録が含まれており、その内容は次のとおりです。
- 氏名
- 性別
- 生年月日
- メールアドレス
- 電話番号
第一興商によると、今回のインシデントは「ビッグエコー」「MEGA BIG」「カラオケCLUB DAM」「バナナクラブ」「B-GARAGE」「DK Dining」の顧客に影響する可能性があります。
同社は、金銭や機密性の高い個人情報・金融情報を要求する、身に覚えのないメール、SMS、電話には警戒するよう一般的な注意を促しています。
また、漏えいした可能性のあるデータにパスワードは含まれておらず、ポイントの不正利用も確認されていないといいます。
第一興商は、自社のシステムが侵害されたわけではないと説明しています。NCGはパスワードなどの認証情報をリセットしたうえで、インシデントの原因と範囲、さらにデータがオンライン上に流出したかどうかを調査しているとのことです。
金曜日に公開された続報でも、データ流出の可能性に関する新たな情報は示されていません。
BleepingComputerは、このセキュリティインシデントに関するNCGの公式発表を確認できませんでした。同社に詳細を問い合わせており、回答を待っています。