FBI(米連邦捜査局)の捜査官は2026年10月8日、ペンシルベニア州でカナダ人サイバーセキュリティ幹部のEdward Dubrovsky氏を逮捕しました。FBI職員の機密情報の窃取に関与したとされるサイバー犯罪グループ「ShinyHunters」に対する捜査の一環です。
今回の逮捕により、ランサムウェア交渉の専門家が、企業への恐喝と政府機関の記録漏えいにまたがる捜査の中心に置かれることになりました。
54歳のDubrovsky氏は、カナダのセキュリティ企業CyberStewardと関係があります。KrebsOnSecurityが情報筋から得た話によると、同氏はサイバー保険のカンファレンスに出席するためペンシルベニア州を訪れていました。
Dubrovsky氏は、10月5日から7日にフィラデルフィアのLoews Hotelで開催された「Cyber Risk Summit」に、同サミットのスポンサーであるCyberStewardの同僚とともに参加する予定だと公に表明していました。裁判所の記録では、被告の名前は表記の異なる「Edward Dobrovsky」とされており、10月8日の逮捕も記録されています。
KrebsOnSecurityの報道によると、容疑は「金銭を恐喝する目的で情報の機密性を損なうと脅迫する共謀」および「脅迫による商取引への干渉」です。訴状は依然として非公開であり、具体的な行為の詳細は明らかになっていません。
10月9日付の命令により、Dubrovsky氏はテキサス州東部地区へ移送されることになりました。情報筋によれば、ShinyHuntersの捜査はこの地区が中心となっています。
ペンシルベニア州の裁判記録には、連邦公設弁護人が選任されたこと、起訴地区での勾留審問まで同氏の身柄が拘束されたままであることも記されています。これらの容疑は法廷で立証されたわけではありません。
Cypferは、Dubrovsky氏が過去に同社のマネージングディレクターを務めていたことを明らかにしました。同氏のLinkedInプロフィールには創業者または共同創業者であるかのような記載がありましたが、実際には異なるとしています。同社によると、同氏は2025年11月に退任しました。
この訂正により、同氏のかつての勤務先と現在のCyberStewardとの関係が区別され、Cypferの経営陣の経歴が誤って伝えられることも避けられます。
ShinyHuntersは通常、フィッシングや盗んだ認証情報を使って企業のSaaS(Software as a Service)アカウントに侵入し、機密情報を抜き出したうえで、被害者が支払わなければ公開すると脅します。
報じられている手口は、機密性の侵害と、被害者への情報開示圧力を軸にしています。同グループは2026年中に、被害者から7,000万ドル超を恐喝したとされています。
FBIの情報漏えいは、同局のオンライン採用ポータルで発生しました。盗まれたとされる情報には、所属部隊、専門分野、医療・精神科の記録が含まれます。
New York Timesは、自宅住所、社会保障番号(SSN)、機微な任務の情報も流出したと報じています。FBIは攻撃者を捜査する一方で、自らの職員に及んだ情報漏えいへの対応にも追われています。
捜査当局は、9月にオランダ警察がPepijn van der Stap氏を逮捕した際に押収した機器を調べているとされています。この逮捕後、「Rey」として知られるShinyHuntersのメンバーが主導権を握りました。
KrebsOnSecurityが引用したReutersの報道は、Reyを10代のSaif Al-din Khader容疑者と特定しています。同容疑者は身柄を拘束され、FBIの捜査に協力しているとされます。非公開の裁判資料のため、Dubrovsky氏が実際にどのような役割を担ったとされるのかは、公には明らかになっていません。
情報筋は、ほかのランサムウェア交渉担当幹部にも訴追が及ぶ可能性を示唆していますが、追加の被告は特定されていません。専門分野や、サイバー犯罪者と接触していたという事実だけで、共謀への関与が立証されるわけではありません。
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翻訳元: https://cyberpress.org/fbi-arrests-canadian-cybersecurity-executive-amid-shinyhunters-investigation/