ファッションブランドHobbsとWhistlesの親会社も秋のサイバー被害リストに仲間入り

サイバー犯罪

TFG Londonが小売業界で新たにサイバー攻撃の被害に遭い、複数のITシステムがオフラインのまま、注文にも遅れが出ています

Hobbs、Phase Eight、Whistlesを傘下に持つ企業が、ファッション小売業界で新たにサイバー攻撃を受けました。複数のITシステムがオフラインとなり、顧客には注文の遅れが生じています。

南アフリカの小売大手The Foschini Group(TFG)は、英国事業のTFG Londonが10月11日にサイバーセキュリティインシデントを検知したと、 火曜日に明らかにしました。影響は3ブランドすべてに及んでいます。2日後の現在も複数のシステムが利用できない状態で、同社は個人情報や機密情報が侵害されたかどうかの確認を続けています。

このインシデントによる店舗の閉鎖はありませんが、TFGはウェブサイトの一部機能が利用できない可能性があると説明しています。The Telegraphが確認した顧客向けメールによると、日曜日以降に行われた注文は遅れる可能性があると案内されています。 

同社は「店舗は通常どおり営業していますが、調査が続いているため、当ブランドのウェブサイトの一部機能をご利用いただけない場合があります。ご不便をおかけして申し訳ございません。お客様には、必要に応じて追加情報をお知らせします」としています。

TFGによると、同社はただちにインシデント対応計画と事業継続計画を発動し、外部のサイバーセキュリティ専門家を招き、英国の関係当局にも通知しました。

The Registerは英国情報コミッショナーオフィス(ICO)に確認を求めましたが、回答は得られていません。

支払い情報を心配する買い物客にとっては、少なくとも朗報があります。TFG Londonは顧客向けメールで、決済処理は第三者のプロバイダーが担当しており、これまでの調査では決済情報が危険にさらされていると考える理由はないと説明しました。

ただし、それ以外の顧客データが外部に流出したかどうかは別の問題です。TFGはその可能性について引き続き調査しており、侵害の証拠が見つかった場合は、影響を受けた個人や組織に通知するとしています。

攻撃者がどのように侵入したのか、ランサムウェアが関与していたのか、システムがいつ完全に復旧する見通しなのかについて、同社はまだ明らかにしていません。The Registerの質問にも回答していません。 

被害は3つのファッションブランドに限られているとみられます。TFGによると、White StuffとInside Storyの事業は影響を受けておらず、別のITシステムで運用しているアフリカとオーストラリアの事業にも影響はありません。

今回の攻撃は、ファッション小売業界にとって特に災難続きの時期に起きました。セール目当ての買い物客に負けないほどの熱意で、サイバー犯罪者がこの業界に群がっているかのようです。

先週は、 ASOSの顧客に予期せぬ通知が届き、オンラインファッション小売業者のASOSがハッキングされたことが伝えられました。その後ASOSは、攻撃者が信頼できる連絡先になりすまして従業員アカウントのログイン認証情報を入手し、アカウントに不正アクセスしたことを認めました。攻撃者はその認証情報を使い、顧客の氏名や連絡先を保管するサードパーティのプラットフォームに侵入しています。 

一方、H&Mについては、悪名高いサイバー犯罪グループShinyHuntersに狙われたとの主張を調査していると報じられています。The Timesによると、このスウェーデンのファッション大手は、限られた量の社内データに関する主張を精査していますが、システムが侵害された形跡は見つかっていないと強調しています。

現時点では、TFG London、ASOS、H&Mの各インシデントを結びつける証拠はありません。H&Mについては、侵害そのものも確認していません。

それでも、わずか1週間余りの間に3つの大手ファッション企業がサイバー問題に関わったことで、10月の小売業界で最も注目を集めるトレンドはインシデント対応になりそうです。®

翻訳元: https://www.theregister.com/cyber-crime/2026/10/13/owner-of-fashion-brands-hobbs-and-whistles-joins-autumn-pwned-collection/5302752

本記事は theregister.com の記事を翻訳・要約したものです。