BAEが管理するシステムへの攻撃、米破産裁判所の業務に支障

セキュリティ

裁判所は一部業務を継続しているものの、紙および電子通知は当面の間、遅延する見通し

米国の破産裁判所が現在、当局が「サイバーセキュリティインシデント」と呼ぶ事態によってダウンしています。

米連邦裁判所事務局(Administrative Office of the US Courts)によると、破産事件に関する電子通信を管理する破産通知センター(BNC)を支えるウェブサイトとシステムは、ベンダーによる調査のためオフラインになりました。

影響を受けたシステムとウェブサイトは、英国に拠点を置くBAE Systemsが連邦司法部門に代わって運用しています。米連邦裁判所が木曜日に出した発表 によると、同社は「業務の復旧に取り組んでいる」とのことです。

発表では次のように説明しています。「このインシデントの結果、BAEが司法部門に代わって運用するBNCのシステムとウェブサイト、および関連する破産通知プロセスのすべてにアクセスできない状態です。対象にはbnc.uscourts.gov、bankruptcynotices.uscourts.gov、notices.uscourts.gov、National Creditor Registration Serviceが含まれます」

「このインシデントにより、各破産裁判所向けのBNCによる破産通知の作成と配信も停止しています」

公式発表は木曜日でしたが、テキサス州東部地区破産裁判所によると、BNCシステムの問題は数日前の10月9日に始まっていました。

同裁判所は独自の発表に加え、包括命令(general order)も公表しました。9月14日以降に申し立てられ、手続停止の申立て(motion to stay)が係属中の事件については、その停止期間をさらに30日間延長するという内容です。

同裁判所は、申立書類の受理、事件の開始、書類の処理は引き続き行うとしています。ただし、問題が解決するまで、通知や命令の登録と送達に遅れが出る可能性があると説明しています。

電子および紙の破産通知を処理する裁判所の能力が影響を受けており、その影響は全米の連邦破産裁判所に及んでいます。

BAE Systemsは、詳細を求める問い合わせにすぐには回答しませんでした。

今回の混乱は、米国の公共部門にとって厳しい時期に起きました。公共部門では最近、複数のサイバー攻撃への対応に追われています。

なかでも最も注目を集めたのは、9月にShinyHuntersが仕掛けたFBIへの攻撃でしょう。同じ頃には、アリゾナ州司法部門も、州の裁判所システムが攻撃を受けたことを認めています。

当局は「犯罪者のハッカーまたはそのボット」が、個人データと裁判所のバックアップファイルを盗み出したと説明しています。

米連邦裁判所は2025年8月にも、事件管理システムへの標的型攻撃の増加を受け、サイバーセキュリティ対策を強化すると発表していました。®

翻訳元: https://www.theregister.com/security/2026/10/16/attack-on-bae-managed-system-disrupts-us-bankruptcy-courts/5303487

本記事は theregister.com の記事を翻訳・要約したものです。