ロシアの教育監督機関は、全国規模の学校評価を妨害し、生徒にウラジーミル・プーチン大統領に反対する地下運動への参加を呼びかけるメッセージを表示したサイバー攻撃を受け、オンラインシステムを復旧したと発表しました。
攻撃があったのは先週金曜日です。これを受けてロシア教育科学監督庁(Rosobrnadzor)は、全国の学校や職業教育機関での評価を停止せざるを得なくなりました。ロシア当局者によると、同庁の評価プラットフォーム「Edutest」でアンケートに回答していた生徒の画面には、設問の代わりに反政府的なメッセージが表示されました。
Rosobrnadzorは月曜日、攻撃の標的となったのは同庁のオンラインリソースと、教育水準の評価を担当する下部組織の連邦教育品質評価研究所(FIOKO)のリソースだったと説明しました。
今回の妨害については、「Black Spark」を名乗る親ウクライナ系のハッキンググループが犯行を主張しました。同グループはロシア国内で活動する地下抵抗運動を自称しており、過去にもロシアのテクノロジー企業への攻撃について犯行を主張しています。
親クレムリン派の活動家で、物議を醸しているロシア「安全なインターネット連盟」代表のエカテリーナ・ミズリナ氏は、モスクワ州内の各学校の生徒から、評価の受験中にこのメッセージを目にしたとの報告を受けたと述べました。
ミズリナ氏は「評価の途中で別の設問に進むと、全員の画面に同じ画像が現れ、反政府活動への参加を呼びかけていました」と投稿し、学校のコンピューターに表示されたとみられるメッセージの写真を公開しました。
現地メディアの報道によると、今回の妨害は全国評価プログラムの重要な段階と重なりました。この段階では、ロシア29地域の9年生(日本の中学3年生に相当)が、アンケートに回答する予定でした。
評価は10月12日に始まり、10月29日まで続く予定でした。教育の質、学校の安全、生徒の心理的な健康、生徒の態度や価値観を調べるものです。数学、科学、読解、金融リテラシーといった分野で、知識を活用する力も測ります。
結果は生徒個人ではなく教育機関の評価に使われ、成績や卒業資格には影響しません。
Rosobrnadzorは、攻撃者がどのように評価プラットフォームへ侵入したのか、情報が盗まれたのかについては明らかにしていません。
Black Sparkは土曜日に公表した声明で、ロシアの児童・生徒は今回の妨害を歓迎し、同グループに多数の応援メッセージを送ってきたと主張しました。一方で、未成年者を活動に勧誘する意図はないと否定しています。
同グループは「私たちの運動が子どもを活動に勧誘することは決してありません。未成年者を戦争に関与させようとするあらゆる試みに、断固として反対します」としています。
ただし、大人に対しては、ロシア政府に対する自らの運動への参加を呼びかけました。
Black Sparkは過去にも、ロシアのテクノロジー基盤への攻撃について犯行を主張しています。8月には、ロシアのソフトウェア開発企業Microolapに侵入したと発表しました。同社は一部のシステムが侵害されたことを認めた一方、ネットワーク監視プラットフォームにアクセスされたことや、ロシア大手企業のデータが盗まれたことを否定しています。
翻訳元: https://therecord.media/anti-putin-messages-disrupt-russian-education-platform