財務省は火曜日、広範なIT労働者スキームに関与している北朝鮮人の男性と、北朝鮮政府に利益をもたらしているとされるロシア拠点のIT労働者事業の関係者らに制裁を科したと発表しました。
これは、米連邦当局がIT労働者詐欺に関与しているとされる人物に対して行動を起こしたのは、先週の逮捕、起訴、押収に続き、2週連続となります。この詐欺は朝鮮民主主義人民共和国（DPRK）の違法な目的に利益をもたらしています。
「本日の措置は、DPRKが大量破壊兵器および弾道ミサイル計画の資金を密かに調達し続けていることに対する警戒の重要性を強調するものです」と財務副長官のマイケル・フォークエンダーはプレスリリースで述べています。
財務省外国資産管理局は、北朝鮮政府と関係のあるハッカーグループ「Andariel（別名Onyx Sleet）」に関与しているとされるソン・クムヒョクに制裁を科しました。このハッカー集団は、ラザルス・グループの傘下組織の一つと考えられています。
「ソンは、主に中国やロシアなどの国で働くDPRK国籍の人物が、偽造された身分や国籍を与えられて、知らずに雇用した企業で働き、DPRK政権のために収益を生み出すIT労働者スキームを仲介しました」と財務省のプレスリリースは述べています。「場合によっては、これらのDPRK IT労働者が、さらなる悪用のために企業ネットワークにマルウェアを持ち込むことも知られています。」
また、財務省はロシア人のガイク・アサトリアンにも制裁を科しました。同省によると、彼はロシア拠点の自社企業を使い、北朝鮮のIT労働者を雇用していたとされています。さらに4社にも制裁を科し、そのうち2社は彼の会社です。ソングァン・トレーディングは、アサトリアンが自身の会社Asatryan LLCに30人のIT労働者を派遣する契約を結んでいたとされ、またセナール・トレーディングはFortuna LLCに50人のIT労働者を派遣する契約を結んでいました。
財務省が北朝鮮のハッカーに関連する制裁を発動したのは、これが3度目です。