- Logitech CEO ハネケ・ファーバー氏は、スタンドアロンの生成AIハードウェアは不要だと一蹴
- 同氏は、Logitech のウェブカメラや Copilot 連携の MX Master 4 のように、既存製品へ AI を組み込むべきだと主張
- 競合するアプローチとして、Ray-Ban の Meta Gen 2 スマートグラスや Plaud の NotePin AI レコーダーなどがある
Generative Artificial Intelligence(生成AI/GenAI)をスタンドアロンのハードウェアに搭載することは、Logitech の最高経営責任者(CEO)、ハネケ・ファーバー氏にとっては、単に「存在しない問題を探しているソリューション」にすぎない。
Logitech はスイスの PC 周辺機器メーカーで、キーボードやマウスなどのコンポーネントを製造しており、同氏は最近のBloomberg のインタビューでこのような見解を示した。同氏は、ここ1年で発売され、多くの批判を浴びた2つのハードウェアガジェット、Humane AI Pin と Rabbit R1 の文脈でこの発言をしている。
これらの製品は、ある側面ではスマートフォンに取って代わることを目指していたが、動作が遅く、機能が限られ、サブスクリプションに縛られていることから、失敗に終わったとみられている。
既存ハードウェアへの AI 組み込み
とはいえ、汎用 AI をスタンドアロンデバイスに統合すべきかどうかという議論を喚起することには成功した。ファーバー氏は、これらのデバイスにできることは、スマートフォンや PC にもできることであり、しかもそちらの方が優れていると主張する。
その代わりに、企業は既存製品に生成 AI を組み込むことにもっと注力すべきだと同氏は考えている。Logitech のウェブカメラはすでに、必要に応じてフレーミングを自動調整したり、賢くバックグラウンドノイズを除去したりするという意味で、AI によって強化されている。最も有名なコンピュータマウスの後継機である MX Master 4 には、ChatGPT かMicrosoft Copilot を呼び出す専用ボタンが搭載されている。
Ray-Ban も同様の方向性で前進している。同社のMeta Gen 2 スマートグラスは、AI、カメラ、マイク、AR 的な機能を統合したウェアラブルであり、ハンズフリーでの写真・動画撮影、音声コマンド、翻訳やライブキャプションなどの AI 支援タスクに役立つと同社は説明している。
同時に、Plaud NotePin ウェアラブル AI ボイスレコーダーのように、ゼロからまったく新しいハードウェアを開発しているクリエイティブなスタートアップも存在する。このウェアラブルのピン/クリップ/ネックストラップは音声を録音し、AI を使って文字起こしや話者のラベリングなどを行う。会議や講義などでの利用を想定して売り出されている。
最終的にどのアプローチが成功するのかは、まだ様子を見る必要がある。一つだけ確かなのは、未来は AI 搭載ガジェットであふれるということだ。