フランスの通信大手オレンジは、最近ITシステムがサイバー攻撃の標的となり、サービスの中断が発生したと発表しました。
同社は自社ウェブサイトに掲載した声明で、7月25日に攻撃が検知され、オレンジ・サイバーディフェンス部門の支援を受けたセキュリティチームが、影響を受けたシステムを隔離し、被害を最小限に抑えるために対応したと述べました。
オレンジのハッカー攻撃への対応により、主にフランス国内の法人および個人顧客向けの一部管理サービスやプラットフォームに障害が発生しました。サービスは7月30日までに復旧する見込みです。
同社は、現時点で顧客や法人情報が流出した証拠は見つかっていないとしています。
当局には通報済みです。オレンジは、この件に関する追加情報は公開しないとしています。
2月には、ハッカーがオレンジのシステムから数ギガバイトのデータを盗んだと主張し、特にオレンジ・ルーマニアに関するファイルが含まれていました。流出したファイルには、顧客や従業員の情報、契約書、請求書、ソースコード、数十万件のメールアドレスが含まれていたとみられます。
当時オレンジは侵害を認めましたが、影響を受けたのは重要度の低いアプリケーションだったと説明しました。
数週間後、バブク(Babuk)ランサムウェアグループもオレンジをハッキングしたと主張し、盗んだデータの販売を持ちかけました。しかしオレンジは、その情報は新しいものではなく、2月に明らかになった攻撃で盗まれたファイルと同じものである可能性が高いと述べています。
翻訳元: https://www.securityweek.com/telecom-giant-orange-hit-by-cyberattack/