Palo Alto Networks、CyberArkを250億ドルで買収へ

Palo Alto Networks（NASDAQ: PANW）は、アイデンティティセキュリティの大手企業CyberArk（NASDAQ: CYBR）を約250億ドルで買収することで合意しました。

Palo Altoは、この動きが同社のプラットフォーム戦略を加速させ、アイデンティティセキュリティ分野への本格的な参入となると考えています。

「当社の市場参入戦略は常に、転換点を迎えたカテゴリーに参入することでした。アイデンティティセキュリティにとって、その瞬間が今だと考えています」と、Nikesh Arora Palo Alto Networks会長兼CEOは述べています。

Palo Altoは、CyberArkのアイデンティティセキュリティプラットフォームを自社の既存製品と統合することで、セキュリティのギャップを解消し、運用を簡素化する統合ソリューションを通じて、プラットフォーム戦略を加速し、大きなメリットをもたらすと考えています。

CyberArkの機能はPalo Alto NetworksのStrataおよびCortexプラットフォームに統合され、AIを活用して企業全体でアイデンティティ認識型のセキュリティとリアルタイム対応を提供します。自律型のエージェントAIが普及する中、アイデンティティセキュリティは重要な枠組みとなり、ジャストインタイムアクセスや最小権限の原則を適用することで、AIエージェントが安全かつ必要最小限の権限で動作し、大規模なAI主導の自動化を安全に実現できるようにします。

「現在、AIの台頭とマシンアイデンティティの爆発的増加により、セキュリティの未来は『IAMの誤解』ではなく、あらゆるアイデンティティに適切な権限管理が必要であるというビジョンに基づくべきことが明らかになりました」とArora氏は付け加えました。

最終的な契約の条件により、CyberArkの株主は1株あたり45.00ドルの現金とPalo Alto Networksの普通株式2.2005株を受け取ります。

この取引は、Palo Alto Networksの2026会計年度後半に完了する見込みです。