ISACAによる新たな労働力調査で、デジタルトラスト分野において賃金の不平等が依然として女性にとって課題である一方、キャリア満足度や昇進・成長の面では一定の進展が見られることが明らかになった。
調査では、デジタルトラスト分野で働く女性の42%が、この業界には賃金の不平等があると回答した。しかし、男性の回答者で、これが女性の過少代表の主要因の一つだと答えたのは15%にとどまった。
一方でISACAは、女性回答者の43%が「ITのリーダーやロールモデルの多くは男性だ」と答えたのに対し、男性でこの意見に同意したのは15%にすぎないことも明らかにした。これは、業界における男性と女性の人数の偏りを反映している。
女性は世界の労働力の約25%を占めるにもかかわらず、ISACAの調査では、デジタルトラストの特定の側面においてジェンダー平等に向けた進展があったことが示された。
例えばキャリアの進展については、男性(72%)と女性(68%)の双方が満足していることが分かった。
過去2年間に昇進を求めた人の割合は、男性と女性で同数(37%)だった。
最後に、過去2年間に昇給または昇進を経験した割合は、女性(73%)のほうが男性(71%)よりわずかに高かった。
ISACAの2024年欧州カンファレンスでこの結果について語ったISACAのSheLeadsTechイニシアチブの英国・欧州リードであるサラ・オートン氏は、「これは、女性が昇進の要望においてより積極的になっていることを示していると思います」と述べた。
「そして、昇給を求めた可能性も高い。周知のとおりジェンダー賃金格差があり、その周知が進むことで、女性が『格差がどこにあるのか示してほしい、そしてそれに対処するのを手伝ってほしい』と主張することが増えています。そうした管理職との対話の中で、プロセスにおける公平性を確保するための主張がより強まっているのです」と同氏は語った。
ISACAのSheLeadsTechプログラムには、3つの中核的な重点分野がある。それは次のとおりである。
- 女性へのメンタリングと支援
- 提言活動と教育的アウトリーチを通じて特定された障壁に対処すること
- テクノロジー分野における女性のリーダーシップ役割を促進すること
この調査は業界の専門家7000人を対象に実施され、全結果は2部構成で公表される予定で、まず11月に、その後2024年初頭に発表される見込みだ。
翻訳元: https://www.infosecurity-magazine.com/news/inequity-challenges-women-digital/