スキャッタード・スパイダー関与容疑のハッカー、米国へ身柄引き渡し

米国とエストニアの二重国籍を持つ人物が、悪名高いハッキンググループ「スキャッタード・スパイダー(Scattered Spider)」の活動に関与した容疑で、米国での訴追に向けて身柄を引き渡されました。

この人物、ピーター・ストークス(Peter Stokes)容疑者(19歳)は「ブーケ(Bouquet)」の名でも知られ、日本行きの便に搭乗しようとしていた際にフィンランドで4月に逮捕されていました。同容疑者は共謀、コンピュータ不正侵入、詐欺の罪で起訴されています。

2025年5月、ストークス容疑者は他の共謀者らとともに、高級ジュエリー小売業者のコンピュータシステムに侵入してデータを窃取し、被害者に対して暗号資産で800万ドルの身代金を要求したとされています。

この小売業者は自社ネットワークからハッカーを排除することに成功し、身代金の支払いには至りませんでしたが、攻撃によって事業に支障が生じ、調査および被害軽減対応にかかった費用と合わせて、少なくとも200万ドルの損失が発生しました。

「0ktapus」「Muddled Libra」「Octo Tempest」「Starfraud」「Scatter Swine」「UNC3944」など複数の名称でも追跡されているスキャッタード・スパイダーは、これまでに少なくとも100の組織をハッキングし、被害者から総額1億ドル超の身代金を受け取ったとみられています。

同グループは、2025年に大規模に展開したSalesforceハッキングキャンペーンや、2022年に130を超える組織を標的とした0ktapusキャンペーンで知られています。

過去数年にわたり、当局はこのハッキンググループの複数の容疑者について起訴逮捕実刑判決を行ってきました。今年4月には、英国籍のタイラー・ロバート・ブキャナン(Tyler Robert Buchanan)容疑者が、スキャッタード・スパイダーの活動における自身の役割について米国で罪状を認めています

昨年9月、小売、保険、航空といった業界を標的とした一連の大規模攻撃で注目を集めた後、スキャッタード・スパイダーは「引退」を表明していました。

翻訳元: https://www.securityweek.com/alleged-scattered-spider-hacker-extradited-to-us/

ソース: securityweek.com