- ニチレイ株式会社がサイバー攻撃を受けたことを確認、冷蔵倉庫と冷凍食品の物流が混乱し、KFCジャパンを含む取引先に影響
- KFCは配送遅延について注意喚起し、メニューの一部制限や営業時間短縮、オンライン注文の一時停止につながる可能性があるとしている
- データ流出や攻撃者による犯行声明はこれまでのところ確認されていないが、業務の混乱状況からランサムウェアの可能性が示唆されている。両社とも週末までに業務が正常化する見通しを示している
冷凍食品や加工食品を製造し、全国にコールドチェーン物流を展開する日本の大手企業、ニチレイ株式会社は、サイバー攻撃を受けたことを認め、KFCを含む一部の取引先に影響が及んだことを明らかにしました。
同社は発表の中で「本日、ニチレイ株式会社は不正アクセスによるシステム障害が発生しました」と説明しています。
ニチレイによれば、現在も事件について調査を進めているものの、個人情報や顧客データが社外に流出した形跡は今のところ確認されていないとのことです。ただし、事件の性質(詳細は明らかにされていません)により、冷蔵倉庫の入出庫作業や冷凍食品の発送業務など、複数の業務に影響が出ています。
犯行声明はまだなし
この混乱の影響を受けた企業の一つが、世界最大級のファストフードチェーンであるKFCです。KFCは別の発表の中で、7月13日に発生したニチレイロジスティクスグループのシステム障害により、同社の物流・配送拠点に影響が出ていると説明しています。「2026年7月14日火曜日より、KFC店舗への食材配送に影響が出る見込みです」としています。
「これに伴い、一部商品の在庫切れや原材料の在庫状況によっては、メニューの制限、営業時間の短縮、あるいは店舗によっては営業を見合わせる場合があります。また、公式アプリおよびウェブサイトからのオンライン注文につきましても、現在一時的に停止しております」としています。
攻撃の詳細な手口や攻撃者の身元は公表されていません。ニチレイが一部サービスを停止せざるを得なかったことから、これはランサムウェア攻撃であり、結局のところ何らかの企業データが窃取された可能性も考えられます。The Registerの報道によれば、KFCジャパンは店舗休業に関する情報を発表しておらず、夏季限定メニューの宣伝を継続しているとのことです。
本稿執筆時点では、攻撃者を名乗る勢力からの犯行声明はなく、ニチレイやKFCのデータがダークウェブ上に出回った形跡もありません。両社は今週末までに通常業務が再開される見通しだとしています。