Tinesは、企業のワークフロー、アプリケーション、エージェントを大規模かつ安全に構築・運用・管理するためのAIネイティブプラットフォーム「Tines 3B」をリリースしました。

AIの登場により、あらゆる従業員が数分でソフトウェアを構築できるようになりました。その結果、企業内では「vibeコーディング」によるソフトウェアが爆発的に増加していますが、その多くは従来のITプロセスの外で作られており、企業に求められるガバナンス、可視性、統制が欠けています。
今回のリリースは、ソフトウェア構築のペースが加速する一方で、組織がそれを安全かつ大規模に展開・管理・運用することに苦慮している状況を受けたものです。IBMの最近の調査では、CxOの77%が「AIの導入スピードが現在のガバナンス能力を上回っている」と回答しています。
Tinesの最高経営責任者(CEO)を務めるEoin Hinchy氏は次のように述べています。「AIによってソフトウェアの作成はほぼ手間いらずになりました。難しいのはもはや『作ること』ではなく、そのソフトウェアを自社システムに接続し、何が稼働しているのかを把握し、それを信頼できるかどうかを見極め、誰が責任を持つのかを明確にすることです。私たちは顧客との間でこの課題が繰り返し浮上するのを目の当たりにし、これを『Wild Code』と呼ぶようになりました。この問題を理解した時点で、既存の製品に単純にAIを付け足すだけでは解決にならないことは明らかでした」。同氏はさらに続けます。「私たちがTines 3Bを構築したのは、企業にはAIが生成するワークフロー、アプリケーション、エージェントを構築・運用・管理するために特化した環境が必要だと確信したからです」。
Tines 3Bは、組織がAIを活用して構築を進めながらも、ITおよびセキュリティ部門がその作業を企業規模で安全に運用できる統制力を提供します。Tines 3Bを使うことで、ユーザーは以下のことが可能になります。
- 構築: 3Bでは、ユーザーが自然言語で望むものを説明するだけで、Tines 3Bがそれを構築し、組織が許可したツール、システム、データに接続します。
- 実行: 構築者はアプリ、エージェント、自動化処理を企業全体に即座に展開できます。認証情報の保護、隔離された実行環境、完全なログ記録により、安全に稼働します。矛盾やエッジケースを修正する3Bの自己修復機能により、重要な処理が継続して実行されることが保証されます。
- 監視: 3B環境は、システム全体で稼働するすべてのアプリ、エージェント、統合、自動化処理を一元的に確認・統制できる場所として機能します。
チームはTines 3B上、あるいは他の好みのコーディングアシスタント上で直接ワークフローを構築でき、3Bを使ってワークフロー環境全体を単一のシステムから実行・監視することができます。
Tines 3Bは、失敗が現実的な影響をもたらす環境で働くセキュリティおよびIT実務者によって、彼らのために構築されました。すべてのワークフローステップは完全に隔離された環境内で実行され、消去されます。これにより、実行間やユーザー間でのクロスコンタミネーション(汚染)は構造上不可能になっています。機密データが外部にさらされることはなく、ガバナンスは最初から組み込まれています。
Fin(旧Intercom)でIT部門シニアディレクターを務めるEmanuele Sparvoli氏は次のように述べています。「Tinesは長年にわたり、私たちのIT部門にとって信頼できるツールであり続けており、3Bはその中でも刺激的な前進です。組織全体の従業員が自分自身のワークフローを構築できる環境でありながら、私たちIT部門は大規模なイノベーションを実現するために必要な統制とガバナンスを維持できます」。
「多くのIT部門と同様、私たちもAIに伴うガバナンス上の課題――セキュリティリスク、コストの増大、シャドーAI――について慎重に検討しています。強力な認証情報保護やアクセス制御を含む3Bのガバナンス・監視機能は、導入を決断する上で中心的な要素でした。展開を開始してからまだ数週間ですが、すでに3BがFinにおけるチームの構築方法において重要な役割を果たしつつあることを実感しています」。