月曜の朝にキューを開いたアナリストは、結局何の意味もないチケットの処理に大半の時間を費やすことになります。Stellar CyberのAgentic Auto Triageは、顧客による試験運用の中で8,047件のチケットを自動的にクローズし、確信度の高い誤検知として処理しました。
これはソフトウェアが下した全判定の64%に相当します。残る1,875件のアラートは実際の脅威として上位にエスカレーションされました。それ以外は情報提供扱いとしてログに記録され、そのまま残されています。
試験運用は顧客環境内で124日間実施されました。Stellar Cyberはこの期間に138,475件のアラートを評価し、公表した数値はすべて顧客が受け取った試験終了時のレポートに基づいています。

1時間あたり19分、その中身とは
Stellar Cyberの計測によれば、アナリスト1人あたり1時間につき19分が取り戻されました。1週間に換算すると、ほぼ丸1日分に相当します。
Stellar Cyberのコミュニケーション・コーポレートマーケティング担当マネージャーであるLisa Liu氏は、若手アナリストが「シニアアナリストと同等のレベルで業務にあたれるようになる」と述べています。同氏は、業界全体が直面している「アラート量と脅威の水準の両方に効果的に対処できる適切な人材を見つけることの難しさ」という採用面の逼迫をボトルネックとして挙げ、取り戻された時間をその対抗策として位置づけました。その先に残る仕事は「監督と能動的な取り組み」だといいます。
どのベンダーも「自律型AI」を売り込んでいる
Stellar Cyberのマーケティングは、購入検討者に対して自律型AIをうたう主張には自社のものも含めて懐疑的であるべきだと呼びかけています。同社はその裏付けとして、試験運用で得た件数を提示しています。
Liu氏は次のように述べています。「業界はAIに関するノイズに溢れており、それぞれの主張は次から次へと過激さを増しています。しかし、実際にワークフローを改善しアナリストを支援するツールと、逆に仕事を増やしてしまうツールを見分ける唯一の方法は、アナリストと共生的に動作し生産性を高めるものかどうかを見極めることです。防止する以上の被害を招きかねない、監督なしの自律型エージェントとは対照的です。自律型AIの主張には、その裏付けとなる論理――技術が人間のアナリストとどのように協調して機能するかを示すもの――が含まれるべきであり、効率が改善したという根拠のない数字だけであってはなりません」
一致率の数字
人間とエージェント型ボットの判定は、99.7%の確率で一致しました。それでもワークフローにはレビュー段階が残されています。
Liu氏はこの段階を「当面の間は標準的な手順であり続ける」と位置づけ、その理由として「AI主導の意思決定の速さそのもの」を挙げています。一つの見落としが「重大なインシデントへと積み重なりかねない」とし、このレビュー段階を維持すべき根拠として慎重さを強調します。それがなければ、資産は「負債と化してしまう」というのが同氏の主張です。
ノイズは上流から生まれる
トリアージ処理へと流れ込むキューを生み出しているのは、検知レイヤーです。トリアージはそのアラートを機械的な速度で吸収し、処理していきます。
Liu氏は、「敵対する側のエージェントもより高度なAI駆動ツールを開発・獲得し、攻撃を強化していく」につれ、アラート量はさらに増えていくと見ています。同氏の言葉を借りれば、絶え間ないアラートノイズは「業界にとって常に特有の痛点であり続けてきた」ものです。この変化する量にどう対処するかが「事業の成否を分けることになる」と同氏は述べています。
自動化はどこまで上位の判断に踏み込めるか
Stellar CyberのMulti-Layer AIアーキテクチャは、最下層にデータ変換、その上に検知管理、さらにその上に修復機能を積み重ねる構造になっています。Liu氏は、自動化がどこまで踏み込めるかを規定する原則について次のように述べています。
「私たちの技術思想の根幹にあるのは、完全な可視性です。最も自動化されたレベルにおいても、人間のアナリストには依然として主体性があり、機械が下した判断に介入したり異議を唱えたりする能力が確保されています。私たちは、自動化された意思決定に関して、広い視野と深い説明責任の両方を提供すべきだと考えています。この可視性こそが、人間のアナリストが自らの能力を高め、やがてAIツールをより効果的に使いこなせるようになる土台となります。私たちが一貫して掲げてきた指導原則は『人間の拡張』です。それは、人間が機械主導の判断を導き監督するという意味においても、そして機械があらゆる状況において人間がより速く、より賢く行動できるよう後押しするという意味においても、両方が成り立つものです」
翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/08/04/stellar-cyber-agentic-auto-triage/