フランス公共財政総局(DGFiP)は、約67万8000件の個人および法人事業者の税務・地籍データに対して不正アクセスが行われ、データが窃取されるサイバー攻撃が発生したと発表しました。
フランス経済財務省が2026年8月14日に発表したプレスリリースによると、この侵入は6月から7月にかけて発生したもので、攻撃者はDGFiP職員1名と権限を持つ第三者1名の認証情報になりすまして侵入していました。この事案は8月12日と13日に公表されました。
フランス税務当局へのサイバー攻撃の概要
DGFiPの発表によると、不審な侵入を検知した時点で、関連するすべてのアカウントへのアクセスを即座に停止したとしています。当初のアクセス制御の確認では、攻撃の巧妙さもあり、データ窃取の証拠は見つかりませんでした。
しかし、8月12日に開始された調査により、無効化される前に侵害されたアクセス経路が使用され、機密情報が閲覧・抽出されていたことが判明しました。
当局は現在、システムから抜き取られたデータの正確な性質、量、範囲について評価を進めています。
今回の事案は、公共部門の環境におけるID起点の攻撃に伴うリスクを浮き彫りにしています。攻撃者は公に知られたソフトウェアの脆弱性を悪用したのではなく、DGFiPの内部職員1名と権限を持つ外部の第三者1名に紐づく正規の認証情報になりすますことでアクセスを得ていました。
税務・不動産データへのアクセス
- 参照課税所得
- 家族除数(quotient familial)情報
- 源泉徴収税率
法人事業者については、侵害されたデータに企業名やフランスの企業識別番号であるSIREN番号が含まれる可能性があります。また攻撃者は、住所や物件の面積詳細を含む地籍情報にもアクセスしていました。
DGFiPは、市民および事業者のオンラインアカウント自体は侵害されておらず、ユーザーIDやパスワードは流出していないと強調しており、今回の事案による直接的なアカウント乗っ取りの即時リスクは低いとしています。
とはいえ、税務・身元・事業・不動産に関する情報の組み合わせは、標的型フィッシングやソーシャルエンジニアリング、詐欺キャンペーンを助長する可能性があります。
悪意ある攻撃者は、所得データ、企業識別情報、不動産情報などの詳細を利用して、不正な連絡をより信憑性のあるものに見せかける可能性があります。
侵害の確認後、DGFiPはフランスのデータ保護当局である情報処理及び自由に関する国家委員会(CNIL)に通報しました。
また、機密情報システムへのアクセスを予防的に停止するなど、追加のセキュリティ対策も講じています。
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DGFiPの情報システムチームは、経済財務省、防衛・安全保障担当高官部門、そしてフランスの国家サイバーセキュリティ機関であるANSSIと連携して対応にあたっています。
DGFiPは翌週から、影響を受けた個人および事業者に対し、電子メールまたは郵送で直接連絡を取る予定です。通知には、アクセスまたは抽出された可能性のあるデータの詳細が記載され、必要に応じて予防的な対応の指針も提供されます。さらにDGFiPは刑事告訴を行う方針であり、調査の進展に応じて詳細情報を公開していくとしています。
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翻訳元: https://gbhackers.com/french-tax-authority-cyberattack/