水曜日、Metaは慎重を期すことを選び、児童安全に関する画期的な裁判で最大170億ドルの和解に応じました。この合意により、InstagramおよびFacebookではティーン向けに1日2時間のデフォルト利用制限、深夜時間帯の利用制限、その他さまざまな保護措置が導入されることになります。
また、この和解によって、証人として名前が挙がっていたMark Zuckerberg氏が証言する前に、裁判は早期終結を迎えることになりました。
同社は、オークランドで開かれた連邦裁判での4日間の審理を経て、超党派の51州司法長官の連合と和解に達しました。
この裁判は、カリフォルニア州、コロラド州、ケンタッキー州、ニュージャージー州が主導し、2023年に提訴したものです。訴状では、Metaが若年ユーザー向けに依存性の高い製品を設計しながらそのリスクを警告しなかったとして、州法に違反していると主張していました。さらに、13歳未満の子どものプライバシーを保護する連邦法である児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)にも違反しているとされていました。
これらの法律への違反は1件ごとに高額な制裁金が科される可能性があるため、報道によればMetaの負う責任は敗訴した場合1兆4,000億ドルに達していた可能性があるとされています。原告州側は1,930億ドルの制裁金を求めていました。今回の和解により、Metaはこの潜在的な負担額を大幅に圧縮したことになります。
Metaは一連の主張を否定しており、今回の和解が不正行為を認めるものではない点も付け加えておく必要があります。
今回の合意により、Metaは参加する米国の州・準州において、18歳未満のFacebookおよびInstagramユーザー向けに、保護者のみが解除できる1日2時間のデフォルト利用制限を導入しなければなりません。
Metaはまた、保護者が介入しない限り、深夜0時から午前6時までのアクセスをブロックする必要があります。ほとんどの通知は午後10時から午前7時までの間、また8月15日から6月15日までの登校日の午前8時から午後3時までの間、サイレントに設定されます。
このSNS大手はさらに、18歳未満のユーザーに対して「いいね」やリアクション数をデフォルトで非表示にする必要があります。ティーンは美容整形を模したフィルターの使用も禁止されますが、通常のメイクアップ、肌なめらか化、ファンタジー、パロディ効果は対象から除外されます。
ティーンは、Metaのレコメンドアルゴリズムが選んだコンテンツではなく、自分がフォローまたは友達になっているアカウントの投稿を時系列で表示するフィードを選択できるようになります。また、Metaは、特定のカテゴリーに該当する有害と思われるコンテンツについてティーンから報告を受けた場合、英語・スペイン語の報告のうち少なくとも90%について6時間以内に判断結果を提供しなければなりません。
これらすべてを独立監査人がチェックし、超党派の司法長官委員会に直接報告します。調査結果の概要も公表される予定です。この部分は、一括払いの制裁金というよりも、継続的な規制に近い性質を持つ合意内容だといえます。
支払いと条件
Metaが支払う金額は一括ではありません。今後10年間にわたり主に分割払いで120億ドル超を支払う必要があり、さらに50億ドルについては、SNS業界全体での取り組み次第で支払いの有無が決まります。
Metaがこの条件付き支払いを行う義務を負うのは、Snap、YouTube、TikTokが同等の利用時間制限、深夜利用制限、年齢確認措置を導入した場合に限られます。年間利益が100億ドルを超える競合他社も、各州に対して同等の支払いに直面する必要があります。
これらの条件が満たされた場合、Metaは各プラットフォームでの1日の利用制限を60分に、複数プラットフォーム合計では最大2時間に引き下げ、深夜利用制限の対象時間も「深夜0時〜午前6時」から「午後10時〜午前7時」へと拡大します。
法廷で明らかになった衝撃の証言
裁判で証言した元Meta安全性エンジニアのArturo Béjar氏によれば、2021年の社内調査で、ティーンのInstagramユーザーの51%が過去7日間にアプリ上で悪い、あるいは有害な経験をしたと回答したことが判明していました。
同じ調査では、有害なコンテンツが削除されたのはわずか0.02%にとどまっていたことも明らかになっています。
Béjar氏は、この調査結果をZuckerberg氏に送ったものの返答はなかったと述べ、同社が子どもの安全性に関して「聞かない、言わない」という戦略を取っていたと証言しました。
Metaが法廷外で決着させた訴訟は、今回が初めてではありません。5月には、SNSプラットフォームが自校に精神衛生上の危機をもたらしたと主張したケンタッキー州のある学区が起こした訴訟について和解しています。Snap、YouTube、TikTokはすでにこの訴訟で和解しており、これはより大規模な訴訟群の行方を占う「ベルウェザー訴訟(試金石訴訟)」と見なされていました。
判決に至った訴訟において、Metaの成績は芳しくありません。3月には、MetaとGoogleが、若年期から自身の精神衛生に影響を及ぼす依存性の高い製品を作り出したと訴えた20歳のユーザーによる、ロサンゼルスでの別のベルウェザー訴訟に敗訴しました。
Metaはまた、ニューメキシコ州での最近の児童安全訴訟でも敗訴し、担当裁判官がそのプラットフォーム設計を「公的迷惑行為」だと断じた結果、約9億4,200万ドルの制裁金を科されています。
今回の和解によって、Metaの法的問題がすべて終わるわけではありません。現在、Meta、Google、TikTok、Snapを相手取った依存性に関する訴訟はおよそ3,000件が進行中です。1,000を超える学区による訴訟も係属中です。
そして、法律もMetaの味方をしているとは言えないようです。8月上旬、米連邦第9巡回控訴裁判所は、通信品位法230条(セクション230)が「そもそも提訴されないための免責」ではなく「責任に対する抗弁」を提供するものだと判断しました。
保護者が今すぐできる対策
1月、米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)は、保護者がスクリーンタイムの制限だけに頼ってデジタル世界における子どもの福祉を管理すべきではないとする政策声明を発表しました。同声明はさらに、テック企業や各国政府自体が、健全なプラットフォーム設計に注力すべきだと付け加えています。
今回の和解は、その方向への一歩を踏み出したように見えますが、Metaをそこまで導くには51人の司法長官と連邦裁判が必要だったわけです。
巨大テック企業は、子どもの利益を最優先にすることを保護者が任せきりにはできないという事実を、これまで繰り返し示してきました。そのことを踏まえた上で、Malwarebytesの調査や、お子さんをオンラインで安全に守るためのガイドもぜひご覧ください。
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