セキュリティ
対処法は未検証の非公式緊急パッチを適用するか、サーバーをオフラインにするかのいずれか
人気記事
紙で指を切る痛みに勝るものはなかなかありませんが、アプリケーションのWebインターフェースをインターネットに公開したまま放置し攻撃を受けるのも、それに劣らず痛手といえるでしょう。
印刷管理ソフトウェアPaperCutの利用者は、まさにこうした攻撃のリスクに直面しています。同社は、ある大学のセキュリティチームから攻撃について通報を受けたことを明らかにしました。
同社はこの大学から提供された情報を分析した結果、プリンターへのアクセス管理や利用状況の追跡、さまざまなクライアント端末からの印刷を可能にする製品「PaperCut NG」および「PaperCut MF」に脆弱性が存在することを突き止めました。
「弊社は顧客において実際にインシデントが確認されていることを認識しており、本件を最優先事項として対応しています」と、木曜日に発表された緊急セキュリティ勧告には記されています。
珍しいことに、この勧告では脆弱性の詳細な内容やそれがもたらすリスクについては触れられていません。
侵害の兆候として、改ざんされたログファイルに加え、侵入検知ソフトウェアやエンドポイントセキュリティツール、ネットワーク監視ツールからのアラートが挙げられていることから、同社製品のWebインターフェースを経由して、利用者のネットワークのより深い部分までアクセスできてしまう状態にあるとみられます。
同社は緊急パッチを用意したものの、これは正式なリリースではないと注意を呼びかけています。
「通常のリリースプロセスは経ていません」とFAQには記されています。「これは、PaperCutサーバーを外部公開しており、他の緩和策を取ることができない顧客向けの緊急パッチです」
幸い、その他の対処法自体は難しいものではありません。信頼できる内部IPアドレスからのみアクセスを許可する形にして、PaperCutサーバーのWebインターフェースをパブリックインターネットから切り離せばよいのです。
ゼロデイ攻撃に対して迅速かつ効果的な対応を組み立てるのは、決して簡単なことではありません。脆弱性の内容を公表することで、さらなる攻撃者を呼び込みかねないため、問題の性質を説明すること自体が一層難しい課題になる場合もあります。
PaperCutは、より完全な修正版を現在準備中であり、完成次第利用者に案内するとしています。当面は、同社が用意した不完全なパッチを適用するか、サーバーを直ちにオフラインにするよう顧客に求めています。The Registerとしては、大半の利用者が後者を選ぶだろうとみています。パッチを適用するための作業時間枠を確保する手間を別にしても、検証されていない緊急ソフトウェアを稼働させるのは、あまり気の進むアプローチではないからです。®