Hannes Mühleisen氏とMark Raasveldt氏はもともとAWSの従業員としてキャリアをスタートしました。この2人が開発したのが、サーバー管理を必要とせずプロセス内で動作する分析データベース「DuckDB」です。

DuckDBを基盤にした製品を提供している開発者にとって、ライセンスに変更はありません。Amazonはプロジェクトそのものを買収したわけではないためです。DuckDB、DuckLake、Quackは引き続きMITライセンスの下で無償かつオープンソースとして提供され、非営利団体であるDuckDB Foundationがこれまで通り管理を続けます。アムステルダムを拠点とする30人以上のチームもそのまま残り、Mühleisen氏とRaasveldt氏が技術面の方向性を率いる体制も継続されます。
売却の理由
DuckDBは1日あたり100万回以上ダウンロードされています。この負荷を支えてきたのが、アムステルダムに拠点を置く30人超のチームでした。同チームは創業者と開発者が所有する自己資金運営の企業として、早い段階でベンチャーキャピタルからの出資を断り、意図的に小規模な体制を維持してきました。しかしMühleisen氏とRaasveldt氏によると、プロジェクトの成長速度が自分たちの支援能力を上回ってしまうのではないかという懸念が生まれ、DuckLabs自体がプロジェクトやチーム、そしてDuckDBを基盤とするビジネスにとってのボトルネックになりかねないと考えるようになったといいます。本格的な営業・サポート体制を構築しようとすれば、エンジニアリングから手が離れてしまう状況でした。
AWSとDuckLabsは2026年から協業関係にあります。AWSのバイスプレジデント兼distinguished engineerであるAndy Warfield氏が、AWS側でこの関係を主導してきました。
「Mark、Hannes、そしてDuckLabsのチーム全体と約2年間にわたって密接に協業してきましたが、このプロジェクトがさらに大きな影響力を持てるよう支援できる機会を得られたことに、とてもわくわくしています」とWarfield氏は述べています。
ライセンスを支える仕組み
DuckLabsは、オランダの数学・計算機科学に関する国立研究機関であるCWIからスピンオフした組織です。「DuckLabsがCWIからスピンオフした際、オープンソース版DuckDBのすべての知的財産を保有する財団を設立しました。この体制は今後も維持されます」と、CWIでデータベースアーキテクチャグループを率い、Foundationの理事会にも名を連ねるPeter Boncz氏は述べています。
すでに2つの変更が決定しています。まず、コミュニティメンバーがプロジェクトの方向性について意見を述べられるよう、Foundationに技術諮問委員会を新設します。さらに、拡張機能のスタックを開放し、他の開発者や組織が署名した拡張機能もDuckDB上で動作するようにします。
翻訳元: https://www.helpnetsecurity.com/2026/09/02/duckdb-aws-acquisition-open-source/